• トップ
  • ニュース一覧
  • 予選準決勝で無念のPK戦負け。双子の兄と“2人揃って選手権のピッチで”の夢は叶わずも、市船GKギマラエス・ニコラスの高校サッカーは終わらない

予選準決勝で無念のPK戦負け。双子の兄と“2人揃って選手権のピッチで”の夢は叶わずも、市船GKギマラエス・ニコラスの高校サッカーは終わらない

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2024年11月05日

同点に追いついてからの存在感は絶大だった

市船のゴールマウスを守ったギマラエス・ニコラス。悔しい敗戦も好守でチームを支えた。写真:安藤隆人

画像を見る

 第103回全国高校サッカー選手権大会千葉県予選準決勝、日体大柏vs.市立船橋の一戦。昨年度の選手権ベスト4の立役者だった市船のGKギマラエス・ニコラスは、何度もスーパーセーブを見せてPK戦でも1本をストップしたが、結果は1-1からのPK戦で敗退。連覇と、2年連続国立進出の夢は潰えた。

「これが自分たちの実力だと感じました。プレミアリーグは良い調子で来ていましたが、一発勝負になるとやっぱりプレッシャーなどが出てきて、ちょっと動揺をしてしまうなど気持ちの部分で成長しきれていなかったなと感じました」

 激戦区・千葉を勝ち抜くのは簡単ではない。それは理解していた。昨年度の選手権予選決勝で市船は日体大柏を5-1で破っており、相手はそのリベンジに燃えに燃えていた。受け身に回ったわけではないが、ニコラスのもとには枠をとらえたシュートが多く飛んできた。

 28分に先に失点を喫するが、同点に追いついてからの彼の存在感は絶大だった。後半アディショナルタイムに右からのクロスを中央でFW吉川友翔が決定的なハーフボレーを放つが、これを驚異的な反応で横っ飛びをして指先に触れてコースを変えて外に出す。延長前半7分には枠を捉えた直接FKをバーギリギリのところで両手で弾き出した。
 
 ブラジル人の父とフィリピン人の母を持つニコラスには、双子の兄がいる。兄のギマラエス・ガブリエルは市船でCBを務めているが、昨年度のプレミアリーグEAST終盤では共にピッチに立つこともあったが、選手権は同じピッチに立つことができなかった。

「ガブは準決勝の青森山田戦でPK戦で負けた時に、ベンチで出られなかった悔しさもあったにもかかわらず、僕のそばに真っ先に駆け寄って『本当に凄かった。尊敬しているぞ』と言ってくれた。今年は兄弟で全国大会のピッチに立つことが1つの大切な目標でした」

 その目標が今年のインターハイで叶った。ベスト8に進出したチームにおいて、2人の存在感は大きかった。それ以降はプレミアEASTで直近6試合を4勝2分の無敗で好調を維持するチームの中で、その全ての試合に出場したニコラスに対し、ガブリエルも4試合スタメンと躍進を支えた。

【画像】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新19代目の藤﨑ゆみあまで「歴代応援マネージャー」を一挙公開!
【関連記事】
【出場校一覧】第103回選手権|全都道府県の代表校を一挙にチェック!
昨年度優勝の仙台育英、丸岡、遠野が予選敗退。東北学院、専大北上、福井商が激闘を制して本大会へ【選手権予選】
サウサンプトン内定の高岡も2発の日章学園が名乗り! 岡山学芸館、札幌大谷、金沢学院大附の4校が新たに全国行き!【選手権予選】
「『ちょりーっす』とか言ったら...」読売育ちの北澤豪が高校でのカルチャーショックを回想! 白いTシャツに名前「もうありえない」
「衝撃を受けた」乾貴士が野洲高時代に驚愕したテクニシャンは?「ドリブルがめちゃくちゃ上手くて」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ