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予想以上の相乗効果をもたらした三笘薫&中村敬斗の共存。“ダブルドリブラー”の破壊力、森保采配は称賛に値【W杯最終予選】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2024年10月16日

中村の鋭いクロスが相手のオウンゴールを誘発

左サイドで共存した三笘(7番)と中村(13番)。2人の連係で同点弾が生まれた。(C)SOCCER DIGEST

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 2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選の序盤で3連勝と破竹の勢いを見せていた日本代表。埼玉スタジアム2002で一度も負けていない“お得意様”オーストラリアからも白星を手にできるという見方が根強かった。

 ところが、今回の日本は5-4-1の強固な守備ブロックを敷いてきた相手に攻めあぐね、なかなか効果的なチャンスを作れない。前半はシュート数6対1と圧倒しながら決めきれず、後半に谷口彰悟(シント=トロイデン)がまさかのオウンゴールで1点を献上してしまう。

 このシーンは谷口がミッチェル・デューク(町田)に競りに行った後のリスクマネジメントに課題があったというべきだが、いずれにしてもビハインドを背負ったのは事実。ホームで黒星だけは絶対に回避しなければいけなかった。

 そこで森保一監督が採ったのが、三笘薫(ブライトン)を左シャドーに上げ、中村敬斗(S・ランス)を左ウイングバックに入れるという“秘策”だった。

「敬斗をアウトサイド、薫を一つ前に出したところは、(三笘が)前半からインテンシティの高い戦いをして疲労があったし、よりフレッシュに上下動でき、ゴール前にも入っていける敬斗をアウトサイドに置きました。薫は受けるところがアウトサイドになっても、そこからまた個の突破、周りを活かすこともできると思ったので、この配置にしました」
 
 指揮官が狙いを説明した通り、ドリブラーの2人を左サイドに並べることで個の打開力アップ、連係向上も期待できる――そんな確信があったからこそ、実戦でほぼやっていない形にトライさせたのだろう。

 その成果は直後から色濃く出た。

「縦を意識していたんですけど、うまく三笘選手が僕にフリーの状態を作ってくれた」と中村は振り返る。

 際たるシーンが76分の同点弾。田中碧(リーズ)から左の大外で背番号13がボールを受けた瞬間、三笘は対面にいたルイス・ミラーを身体でブロック。中村がドリブルでえぐっていけるスペースを作った。そして中村の鋭いクロスが相手のオウンゴールを誘った。

「1人目を抜いた時に、三笘選手が中にいて、それで引き連れてくれたし、後ろから追いかけてくるような選手もいなかったんで、2人で崩した場面だと思います」と殊勲の男も満面の笑みを浮かべていた。

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