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“バルサ育ち”の髙橋仁胡が目ざす2度目のU-20ワールドカップ。アジア1次予選を前に示した経験者としての覚悟と自覚【U-19代表】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2024年09月20日

流通経済大とのTMでは状態の良さをアピール

タフな戦いになるアジア予選。髙橋は「球際でファイトすることも好きなんで」とニヤリ。写真:松尾祐希

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 昨年5月、DF髙橋仁胡(C大阪)はアルゼンチンにいた。ひと世代飛び級でU-20ワールドカップに参戦し、日本の全3試合に先発出場を果たした一方で、チームは1勝2敗のグループ3位で決勝トーナメントには進出できなかった。

 イスラエルとの最終戦(1-2)で引き分け以上の結果に終わっていれば、グループステージを突破できたが、残り15分を切ってからの逆転負け。初めて臨んだ世界の舞台で勝負の厳しさを味わい、「もったいない」と唇を噛んだ髙橋は、今までになく険しい表情を見せていた。

 あれから約1年4か月。U-19日本代表の一員として、9月21日にキルギスで開幕するU-20アジアカップ予選(U-20ワールドカップの1次予選)から再び世界を目ざす戦いに挑む。

 前回はバルセロナのフベニールA(U-19世代のチーム)に所属しており、スペインで生まれ育った髙橋は代表で戦った経験もほとんどなかった。顔見知りの仲間も少なく、一から関係性を構築しなければならない。そうした状況下で最終予選を兼ねたU-20アジアカップからメンバーに加わった。ひと世代下の自分が先頭に立って引っ張る必要はなかった。

 だが、今回は違う。チームの立ち上げ当初から中核を担っており、メンバーの中では唯一のU-20ワールドカップ経験者。前回のU-20アジアカップに出場した選手も、髙橋以外ではMF保田堅心(大分)しかいない。だからこそ、アジア予選ではキャプテンのCB市原吏音(大宮)を支えつつ、自らもリーダーシップの発揮が求められる。

「自分が前回大会に出場できたのは、監督を務めていた富樫(剛一)さんのおかげ。いろんなものを学べたし、U-20ワールドカップでの経験をみんなに伝えないといけない。ミスしたらすぐに得点を取られるし、完璧なプレーをみんなしないといけない。集中も100%しないといけないので、そこは話していきたい」
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 本人も自らの立場を理解しており、覚悟と自覚は十分にある。

 一方で今夏にバルセロナからC大阪に加入したものの、なかなか出場機会を得られておらず、コンディションや試合勘の面で少なからず不安はあった。だが、そうした懸念を払拭するように、19日に行なわれた流通経済大とのトレーニングマッチでは精力的なプレーを見せた。

 後半から左SBで出場すると、持ち前のスプリント能力と高い技術を活かして多くのチャンスに関与。75分には左サイドを駆け上がり、ゴール前にグラウンダーの鋭いクロスを入れた。MF廣井蘭人(筑波大)が決め切れなかったが、攻撃センスを存分に見せて状態の良さをアピールできたのは好材料だ。

 主審の笛や気候面も含めて、アジア予選は何が起こるか分からない。キルギスでのプレー環境も未知数で、ピッチコンディションも芳しくない可能性がある。だが、どんな状況でも自分がやるべきことは変わらない。

「攻撃的なプレーができなかったとしても、戦うしかない。結構、自分は球際でファイトすることも好きなんで」

 ニヤリと笑った髙橋の表情からは自信がみなぎる。U-19代表で随一の国際経験を持つ男はチームのために戦い、各組の1位と2位の上位5チームに与えられるアジアカップ本大会の出場権獲得を目ざす。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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