川崎の家長昭博と鳥栖の清武弘嗣。ゴールでの共演とユニホーム交換の背景にあった想い

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2024年09月14日

「僕が頑張れば」

試合後にユニホーム交換したふたり。健闘を称え合った。写真:鈴木颯太朗

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[J1第30節]川崎 3-2 鳥栖/9月13日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

 試合終了間際の川崎FW山田新の決勝弾で劇的な幕切れとなった川崎と鳥栖の一戦。

 そのゲームでともにゴールを決めたのが、川崎の38歳、家長昭博と鳥栖の34歳、清武弘嗣だった。

 先発フル出場した家長は、61分に大島僚太のクイックスタートから相手のペナルティエリア左でパスを受けた脇坂泰斗の折り返しを冷静に左足で流し込み、2-1と勝ち越すゴールをマーク。

 一方、7月にC大阪から鳥栖へレンタル移籍で加わった清武は、相手のハンドで得た後半アディショナルタイムのPKを冷静に決めた。これが鳥栖での初ゴールとなった。

 試合後、ふたりはユニホーム交換。かつて大分やC大阪で共闘した男たちは、言葉を多く用いずとも想いは伝わっているのだろう。
【動画】川崎×鳥栖ハイライト

1ゴールを決めた家長。川崎の勝利に貢献した。写真:鈴木颯太朗

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 試合後、家長は静かに語ってくれた。

「(感慨深さというのは)僕はそういうのはなくて。でも僕が頑張っていたら、彼も見ているだろうし、彼が頑張っている姿を僕も見ている。僕よりちょっと下の世代ですが、僕が頑張ればあいつが頑張らないといけないですし、自分が頑張ることが彼のためになる。彼が頑張っているのは僕も刺激をもらえるし、良い関係でこれからもやっていきたいです」

 鳥栖は4連敗を喫し、残留争いへ厳しい戦いが続く。一方の川崎は、今季はリーグで下位に沈み、ここからはACLエリート、4強に勝ち上がっているルヴァンカップとハードなスケジュールに臨んでいく。

 そのなかでふたりは背中でどんなプレーを見せてくれるのか。ピッチには様々な想いが込められている。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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