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「えっ、なぜ」日本対中国戦で目を疑った光景。「攻めてください」とのメッセージのようにも映った愚策【W杯アジア最終予選/コラム】

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2024年09月08日

カウンターの質は絶望的だった

日本戦で中国を勝利に導けなかったイバンコビッチ監督。写真:サッカーダイジェスト

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 2024年9月5日、W杯アジア最終予選の初戦、日本が2-0とリードして迎えた後半、「えっ、なぜ?」と目の前の光景を疑った。

 中国が5バックに変更したのだ。4-4-2から5-3-2へのシステム変更はこれ以上失点したくない意思の表れのように見えた。負けを覚悟したうえで、大量失点を防ぐ。しかしこれはある意味、日本に「攻めてください」とメッセージをおくっているようにも映った。

 中国の戦い方は前半から中途半端だった。4-4-2システムでFW、MF、DFと3ラインを敷いて守る意図は伝わってきたが、日本が最終ラインでボールを持ってもまるでプレスに行こうとしない。CBの谷口がドリブルで前進すると、それに合わせてズルズルとラインを下げていたように、明らかに受け身だった。

 戦い方が中途半端になったのはおそらく日本が4-2-3-1システム(もしくは4-1-4-1システム)で戦うと予測していたからだろう。想定外の3バックで来られたせいで、その対策が不十分だったと推察できた。

 こうした背景もあっての5バックへの移行だったかもしれないが、それでも疑問は湧く。この時点で負けを覚悟するのは早すぎないかと。
 
 4-4-2システムで戦っていた時のほうが、中国はカウンターに怖さがあった。それが5-3-2システムにしたことで攻撃に関わる人数が減り、そのせいでカウンターの質は絶望的だった。攻める手段は皆無に等しく、プレスもほとんどなく攻め込まれればどうなるか。それはスコア(後半だけで0-5)が証明している。

 堂安の証言が中国の愚策を示しているだろう。

「守備はハメやすくなりました。相手が5バックになって、自分がマークに付く選手がはっきりしたので。前半のほうが守備はしにくかった」

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集部)

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