まだ、加入翌日にお披露目程度でプレーしただけだ。だが、田中碧に対するリーズ周辺の期待感は高まっている。

　移籍市場最終日にデュッセルドルフからリーズに移籍し、翌日のチャンピオンシップでイングランドデビューを飾った田中。９月５日に行われたワールドカップ・アジア最終予選の中国戦でも途中出場し、７－０の大勝に花を添えた。

　リーズ専門サイト『MOT Leeds News』は同日、「タナカは中国戦で19分間出場し、称賛を集めた。彼のパフォーマンスで、ダニエル・ファルケ監督はリーグ再開に向けて難しい決断を迫られる」と、田中はイリア・グルエフのポジションを脅かすと伝えている。

「７－０の大勝でインパクトを残したことじたいは印象的なわけではない。だが、ベンチスタートながら好成績を残したことが注目される。タナカは71分からの出場で28本のパスを成功させた。同じ時間で中国全体が通したパスよりも４本多い」

「確かに弱い相手に輝いたかたちだが、リーズがチャンピオンシップのライバルたちより強いことを考えれば、ファルケ監督は遠く離れた地でのパフォーマンスに興奮しているだろう」
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　同メディアは「リーズの期待に見合っているようだ。グルエフよりも得点面で相手の脅威」と続けた。

「リーズがプレーオフを回避しての昇格を確かとしたければ、グルエフを犠牲とし、もっと決定力のあるタナカに譲ることが必要となるかもしれない」

　さらに、MOT Leeds Newsは別の記事でも「才能あるMFなのは疑いない」と賛辞を寄せている。

「アーチー・グレイとグレン・カマラが去り、ダニエル・ファルケ監督は今季を前に新たなMFの獲得を強く望んでいただろう。スタメンになれば今季のリーズでキーマンになるだけの能力がある。リーズが強く必要としていた攻撃の脅威になることができるだろう」

　特に攻撃面での貢献が期待されているようだ。田中はその期待に応えることができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
　
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