現地時間８月24日に開催されたブンデスリーガの開幕節で、チェイス・アンリが所属するシュツットガルトは、堂安律を擁するフライブルクと敵地で対戦。開始２分で先制するも、前半のうちに追いつかれると、54分に堂安に逆転ゴールを奪われ、１－３で敗れた。

　尚志高からJリーグを経由せずにシュツットガルトに加入し、セカンドチームで経験を積んでいたチェイスは、66分から途中出場し、ついにトップチームデビュー。３バックの右として気の利いた守備はもちろん、ゴールまであと少しの惜しいミドルシュートも放ち、与えられた時間で確かなインパクトを放った。

　大きな一歩を踏み出した20歳の俊英は試合後、中継した『ABEMA』のインタビューに対応。「やっとトップの試合に出られた」と伝えつつ、「本当に満足してないし、当たり前。自分も若くない年なので、こういう試合にやっぱ出なきゃいけない責任がある。もう当たり前のことなので、こんなの全然満足しません」と気を引き締めた。そのうえで、自身のプレーに関しては、こう振り返った。

「カウンターを止めるとか、改善しないといけないところがある。相手も守備が固めで、本当にカウンターのところはもっと改善しないといけない部分あるかなと。（シュートの場面は）絶対こっちこぼれそうだなって。絶対打ってやろうと思いましたね。あとちょいでしたね。本当にちょいでした」
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　デビューはあくまでスタート地点であり、通過点。目標はスタメン定着だ。

「もちろんセカンドで出る時もあると思いますが、トップでもっと試合に出て、ここで出て終わりじゃなくて、スタメンを狙っていきたい。本当にこんなんじゃ絶対ダメなので、期待してください。頑張ります」

　６歳上の先輩、堂安とは「まだ、話してない」という。ただ、目の前で中心選手の１人として活躍する姿を見て、かなり刺激を受けたようだ。

「ドリブルのところとか、身体の強さ、身体の使い方が上手いですし、本当に左利きのドリブルとか、生で見て本当にすごいなって思いましたね」

　シュツットガルトは昨季、大躍進を遂げ、ブンデスリーガ史上初の無敗優勝を成し遂げたレバークーゼンに次ぐ２位に入った。今季は世界最高峰の舞台チャンピオンズリーグでの戦いも控えるなか、チェイスは重要戦力として充実した“プロ１年目”を過ごせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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