魂のプッシュで歓喜をもたらした。

　現地時間８月24日に開催されたブンデスリーガの開幕節で、堂安律を擁するフライブルクは、チェイス・アンリが所属するシュツットガルトとホームで対戦。開始２分で先制を許すも、３－１で逆転勝利を収め、白星発進した。

　決勝点を叩き込んだのは、右サイドハーフで先発した堂安だ。前半のうちに１－１に追いついて迎えた54分、左サイドからのクロスにファーで反応。一度はボールに乗っかってしまい、上手くシュートできなかったものの、ピッチに腰をつけた状態で押し込んだ。

　かなり珍しい形で奪った一発は、今季初ゴールであると同時に、昨季を２戦連発で締め括っていたため、シーズンをまたいでブンデス３試合連続ゴールとなった。

　殊勲の日本代表アタッカーは試合後、中継した『ABEMA』のインタビューに対応。まず暑さへの苦戦を明かした。

「天気もすごい良すぎて、サッカーをプレーするはやりづらい天気ではあったんですけど、後半僕たちの方がチャンスを作れたし、まだまだ良くなれるとは思うので、色々修正しながら次に臨みたいです」
【動画】相当珍しい！堂安が「魂」で奪った決勝弾

　自身のゴール、チームと個人の目標に関しては、こう語った。

「少し見栄えの悪いゴールではありますけど、ゴールはゴール。どんな形でさえ、数字に残るものは選手にとっては一番嬉しいと思いますし、良かったです。

　毎週全力で勝ちに行くのがチームのフィロソフィーでありながら、自分のフィロソフィーでもあるので、それほど考えすぎず、毎週末に準備しながらやっていきたいなと思います」

　昨季２位に入ったシュツットガルトでは、20歳のチェイスが途中出場し、待望のトップチームデビューを果たした。堂安自身はJリーグとオランダリーグを経由して、欧州５大リーグの一角ブンデスリーガまで辿り着いており、そのスピード感に感心している様子だ。

「あの年齢でこうしてブンデスリーガデビューできるのは信頼がないとできないと思います。一度代表の合宿で一緒にプレーしたことがありますけど、すごく良い子で、これから伸びるのが楽しみなので、一緒にプレーできるようにお互い頑張りたいです」

　フライブルク加入３年目を迎えた堂安。過去２年は５点、７点に留まっているなか、今季こそはこのまま好調を維持し、リーグ戦で二桁得点を達成できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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