噛み合わない攻撃、危険な位置でのミス、甘すぎるプレス…。
5月14日(現地時間)、ブンデスリーガ最終節でドルトムントはケルンをホームで迎え、2-2の引き分けに終わった。
有終の美を飾りたいドルトムントは、序盤からボールを保持してケルン・ゴールに迫るが、アウェーチームはCFのモデストを除き、10人の守備ブロックを形成して決定機を与えない。
しかし、ドルトムントの先制ゴールはあっさり生まれる。11分、シュメルツァーが左サイドの深い位置から後方に戻すと、これを受けたカストロはGKの位置を確認しながら、シュートを巻きながらゴール左隅に決めた。
早くもリードを奪って勢いに残るかと思われたドルトムントだが、この日は複数の選手の連動した動きが少なく、なかなか攻撃が噛み合わない。パスについても、出し手と受け手の意図が合わず、ファンのため息が何度も聞かれた。
香川は最終節もスタメンに名を連ね、序盤はこれまで通り、点を取ることを意識した位置取りやプレーを見せるも、前節同様、なかなかボールが入らないため、徐々にポジションを下げることとなった。
また、比較的相手からのプレッシャーが弱い位置でボールを受けて前を向き、攻撃の起点となることが何度もあったが、彼からのパスはコース、タイミングがずれてしまい、チームの攻撃を遅らせてしまった。
一方、先制されたケルンは、序盤は攻撃の機会がほとんど訪れなかったものの、16分、最終ラインからオフサイドラインぎりぎりの位置でボールを受けたビッテンコートがGKと1対1となる決定機を得る。
これはわずかにシュートが枠を外れたが、これ以降、守備に重点を置きながらも、時折、良いボール奪取からチャンスに結び付けられるようになった。
27分には、ヨイッチのパスを受けて右サイドを抜け出したリッセの折り返しを、モデストが合わせて同点に追い付く。鮮やかなショートカウンターだったが、その起点となったのは、危険な位置で胸トラップを乱してヨイッチにボールを“プレゼント”したドルトムントのベンダーだった。
ドルトムントはその後、ロイスの豪快なボレーやカストロの強烈なミドルなど、個人の力でゴールに迫るも、枠を外したり、GKケスラーの好守に遭ったりして、勝ち越すことができない。
すると43分、ケルンはビッテンコートが左サイドから中央に浮き球を送ると、ヨイッチがDFラインを破り、余裕のループシュートでGKビュルキの頭上を越して、逆転に成功した。
ドルトムントは、危険な位置でのミスに加え、相手へのチェックが甘く、容易に決定的なパス出しを許してしまった。
後半も展開は変わらない。ボールを持ち続けるドルトムントと、守勢のケルン。そして、ホームチームは拙攻を続け、アウェーチームは時折ボールを奪っては攻めに意識が向いている相手に冷や汗をかかせた。
プラン通りに試合を進めるケルンは、17節のこの対決でも2-1で勝利しており、今シーズン、ドルトムントに2度も土を付ける唯一のチームになると思われたが、残り15分のところでラモスを倒し、ペナルティエリア中央手前という危険な位置でFKを与えてしまう。
キッカーはロイス。前半は瞬間的な加速で3人を置き去りにするなど、ドリブルで魅せた11番は、ここではボールを巻いてゴール右隅に流し込んだ。
同点としたドルトムントは、しばらくは勢い付いてケルンをゴール前に釘付けにするも、これも長くは続かない。時間は過ぎ、89分にこの試合がドルトムントでのリーグ最後の試合となるフンメルスが攻め上がり、ロイスのパスを受けてシュートを放つも、チームへの餞別とはならなかった。
2-2で試合終了。ドルトムントにとって、そして58分でピッチを退いた香川にとって、リーグ最終戦は消化不良なものとなった。
24勝6分け4敗・82得点34失点。そして29試合出場9得点。これらの数字を残して、ドルトムントと香川の2015-16シーズン、ブンデスリーガは終了した。
残すは、バイエルンとのDFBカップ決勝。唯一のタイトル獲得を懸けた戦いは、21日、ベルリンで行なわれる。
有終の美を飾りたいドルトムントは、序盤からボールを保持してケルン・ゴールに迫るが、アウェーチームはCFのモデストを除き、10人の守備ブロックを形成して決定機を与えない。
しかし、ドルトムントの先制ゴールはあっさり生まれる。11分、シュメルツァーが左サイドの深い位置から後方に戻すと、これを受けたカストロはGKの位置を確認しながら、シュートを巻きながらゴール左隅に決めた。
早くもリードを奪って勢いに残るかと思われたドルトムントだが、この日は複数の選手の連動した動きが少なく、なかなか攻撃が噛み合わない。パスについても、出し手と受け手の意図が合わず、ファンのため息が何度も聞かれた。
香川は最終節もスタメンに名を連ね、序盤はこれまで通り、点を取ることを意識した位置取りやプレーを見せるも、前節同様、なかなかボールが入らないため、徐々にポジションを下げることとなった。
また、比較的相手からのプレッシャーが弱い位置でボールを受けて前を向き、攻撃の起点となることが何度もあったが、彼からのパスはコース、タイミングがずれてしまい、チームの攻撃を遅らせてしまった。
一方、先制されたケルンは、序盤は攻撃の機会がほとんど訪れなかったものの、16分、最終ラインからオフサイドラインぎりぎりの位置でボールを受けたビッテンコートがGKと1対1となる決定機を得る。
これはわずかにシュートが枠を外れたが、これ以降、守備に重点を置きながらも、時折、良いボール奪取からチャンスに結び付けられるようになった。
27分には、ヨイッチのパスを受けて右サイドを抜け出したリッセの折り返しを、モデストが合わせて同点に追い付く。鮮やかなショートカウンターだったが、その起点となったのは、危険な位置で胸トラップを乱してヨイッチにボールを“プレゼント”したドルトムントのベンダーだった。
ドルトムントはその後、ロイスの豪快なボレーやカストロの強烈なミドルなど、個人の力でゴールに迫るも、枠を外したり、GKケスラーの好守に遭ったりして、勝ち越すことができない。
すると43分、ケルンはビッテンコートが左サイドから中央に浮き球を送ると、ヨイッチがDFラインを破り、余裕のループシュートでGKビュルキの頭上を越して、逆転に成功した。
ドルトムントは、危険な位置でのミスに加え、相手へのチェックが甘く、容易に決定的なパス出しを許してしまった。
後半も展開は変わらない。ボールを持ち続けるドルトムントと、守勢のケルン。そして、ホームチームは拙攻を続け、アウェーチームは時折ボールを奪っては攻めに意識が向いている相手に冷や汗をかかせた。
プラン通りに試合を進めるケルンは、17節のこの対決でも2-1で勝利しており、今シーズン、ドルトムントに2度も土を付ける唯一のチームになると思われたが、残り15分のところでラモスを倒し、ペナルティエリア中央手前という危険な位置でFKを与えてしまう。
キッカーはロイス。前半は瞬間的な加速で3人を置き去りにするなど、ドリブルで魅せた11番は、ここではボールを巻いてゴール右隅に流し込んだ。
同点としたドルトムントは、しばらくは勢い付いてケルンをゴール前に釘付けにするも、これも長くは続かない。時間は過ぎ、89分にこの試合がドルトムントでのリーグ最後の試合となるフンメルスが攻め上がり、ロイスのパスを受けてシュートを放つも、チームへの餞別とはならなかった。
2-2で試合終了。ドルトムントにとって、そして58分でピッチを退いた香川にとって、リーグ最終戦は消化不良なものとなった。
24勝6分け4敗・82得点34失点。そして29試合出場9得点。これらの数字を残して、ドルトムントと香川の2015-16シーズン、ブンデスリーガは終了した。
残すは、バイエルンとのDFBカップ決勝。唯一のタイトル獲得を懸けた戦いは、21日、ベルリンで行なわれる。