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柳沢敦を超えた。今季5度目の決勝弾マークの鹿島の大卒ルーキーSB濃野公人が語る意識の変化

カテゴリ:Jリーグ

渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

2024年07月21日

決定力の高さを示す

失点に絡んだものの、自らの一撃でチームに勝利を呼び込んだ濃野。大卒ルーキーながら活躍が光る。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 鹿島アントラーズは7月20日、J1第24節でFC東京とホームで対戦し、2-1で接戦を制した。

 決勝弾を決めたのは大卒ルーキーの右SB濃野公人だ。

 1-1で迎えた47分に左SBの安西幸輝からの大きなサイドチェンジを起点に攻撃を仕掛けると、最後はゴール前の混戦でいち早く反応した濃野が左足を一閃。こぼれ球をダイレクトで叩き込んだ。

 濃野はこのゴールで今季6得点目。96年に柳沢敦が記録した5得点を抜き、クラブの日本人新人選手の最多得点記録を塗り替えた。

 ここまでゴールを奪えると想像していなかったという濃野は、得点シーンを次のように振り返る。

「もっと足を振っていこうというのが、自分の反省点としてあったので、ボールがこぼれてきた時に、コースを狙うというより、思いっきり足を振り抜こうと思っていて。蹴ったら良いコースに飛んでいった。狙い通りというか、自分の反省が活きたゴールだったと思います」
【動画】濃野公人がFC東京戦で決勝弾!
 関西学院大から今季加入した大卒ルーキーは、開幕スタメンを勝ち取ると、ここまでリーグ戦全試合に出場。

 一方で、プロの水に馴染んだここ数試合では、「上手くやろうとし過ぎていた」という。

 人やスペース、コースがより見えるようになり、いろんなアイデアが生まれ「端から見たらポジティブかもしれないけれど、自分の思い切りの良さをなくしていた」と振り返った。

 17節の横浜F・マリノス戦以来、7試合ぶりのゴールは自身が語る強みを取り戻す一撃となったはずである。

 ちなみに、FC東京戦でのゴールを含め、濃野の今季の6得点のうち5発が決勝弾。

 8節の京都サンガF.C.戦(1-0)、10節のガンバ大阪戦(2-1)、15節のヴィッセル神戸戦(1-0)、17節の横浜戦(3-2)でいずれもチームを勝利に導いている。

 超攻撃的なSBは今後も決定的な仕事を続けられるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

【厳選ショット】名古新太郎の先制弾と濃野公人の決勝点で鹿島がFC東京に競り勝つ!|J1第24節 鹿島 2-1 FC東京
 
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