今年3月に日本が1-3で敗戦
4年に1度の夏の祭典、オリンピックの開幕が近づいている。56年ぶりのメダル獲得を目ざすU-23日本代表は、グループステージで7月25日にパラグアイ、28日にマリ、31日にイスラエルと火花を散らす。日本が戦う3か国はどんなチームなのか。ここでは2戦目の相手、U-23マリ代表を紹介する。
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今年3月22日に京都で行なわれた親善試合で”大岩ジャパン”が1−3と敗れたのが記憶に新しい。
バダラ・アル・ディアロ監督は当時、新しい選手をテストしたり、ラマダンの時期で日中に食べ物を口にできない選手がいたりと難しい状況にあると語っていたが、自陣からしっかりとボールをつないで日本のプレスを外し、局面では高い身体能力とスピードを駆使してゴール前まで迫る戦い方は印象的なものがあった。
パリ五輪予選を兼ねたU-23ネーションズカップで3位となったが、準決勝では優勝したモロッコと2−2の死闘を演じた。最後はPK戦に敗れファイナルに進めなかったが、ポテンシャルの高さを示している。
マリも日本と同じく、この年代のベストメンバーを招集できている訳ではない。現在A代表で、北中米W杯のアフリカ予選にも出場しているFWカモリー・ドゥンビア(スタッド・ドゥ・ランス)やDFダウダ・ギンド(ザルツブルク)、FWネネ・ドルジェス(ザルツブルク)、FWエル・ビラル・トゥーレ(アタランタ)を招集できなかった。
それでもA代表の経験があるブバカル・トラオレ(ウォルバーハンプトン)を筆頭に、ポテンシャルの高い選手たちが揃っている。多くの選手は五輪での飛躍次第で個人の名前も売っていくことになるだろう。
マリの選手はこの年代でも、大半の選手が欧州クラブに在籍している。その中でもフランスが多く、正GKの候補であるGKラシン・ディアラ(リヨン)やFWサマケ・ウィルソン・ラッサナ(レンヌB)など5選手が該当する。彼らにとっては間違いなくアドバンテージだろう。
【PHOTO】コンセプトはFIRE(炎)! 日本代表が新ユニホームを発表! 久保建英、長谷川唯ら選手着用ショット!
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今年3月22日に京都で行なわれた親善試合で”大岩ジャパン”が1−3と敗れたのが記憶に新しい。
バダラ・アル・ディアロ監督は当時、新しい選手をテストしたり、ラマダンの時期で日中に食べ物を口にできない選手がいたりと難しい状況にあると語っていたが、自陣からしっかりとボールをつないで日本のプレスを外し、局面では高い身体能力とスピードを駆使してゴール前まで迫る戦い方は印象的なものがあった。
パリ五輪予選を兼ねたU-23ネーションズカップで3位となったが、準決勝では優勝したモロッコと2−2の死闘を演じた。最後はPK戦に敗れファイナルに進めなかったが、ポテンシャルの高さを示している。
マリも日本と同じく、この年代のベストメンバーを招集できている訳ではない。現在A代表で、北中米W杯のアフリカ予選にも出場しているFWカモリー・ドゥンビア(スタッド・ドゥ・ランス)やDFダウダ・ギンド(ザルツブルク)、FWネネ・ドルジェス(ザルツブルク)、FWエル・ビラル・トゥーレ(アタランタ)を招集できなかった。
それでもA代表の経験があるブバカル・トラオレ(ウォルバーハンプトン)を筆頭に、ポテンシャルの高い選手たちが揃っている。多くの選手は五輪での飛躍次第で個人の名前も売っていくことになるだろう。
マリの選手はこの年代でも、大半の選手が欧州クラブに在籍している。その中でもフランスが多く、正GKの候補であるGKラシン・ディアラ(リヨン)やFWサマケ・ウィルソン・ラッサナ(レンヌB)など5選手が該当する。彼らにとっては間違いなくアドバンテージだろう。
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オーバーエイジから選ばれたのはMFサラーム・ジドゥ(ESセティフ)とFWデンバ・ディアロ(マニサ)という2000年生まれのふたりだ。ジドゥは創造的なプレーが目をひく攻撃的なMFであり、これまでベースにしている4-2-3-1の場合、主軸のブバカル・トラオレより1つ前のポジションで起用される可能性が高い。
D・ディアロは小柄なサイドアタッカーであり、左右どちらもこなせる。3月の日本戦にも出ていたティエモコ・ディアラ(シャトールー)が右サイドで起用される場合、ディアロは左翼側になるか。
攻守両面で中心となるB・トラオレはキープ力と打開力があり、チャンスと見れば迫力ある攻め上がりで、バイタルエリアに侵入してくる。日本戦で3点目を叩き出したシーンのように、シュート力も武器であり、やはり最も注意するべき選手であることは間違いない。
ただし、彼に意識が引き付けられすぎると、その周囲から隙を突かれる危険性もある。3月のマリ戦では終盤からの出場だった藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)とのマッチアップは最大の見どころの1つだろう。
DFでは3月の日本戦で得点を記録したママドゥ・トゥンカラ(ヴィトーリア)が中心で、189センチのムサ・ディアキテ(カディス)も対人戦で強さを発揮してくる。
やはり彼らが弱いのはセットプレーで、日本は中盤や2列目に大柄ではない選手が多い分、空中戦では苦戦するかもしれない。逆に斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)や三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、平河悠(ブリストル・シティ)の俊敏性を生かして、大型DFの合間を掻い潜っていきたい。
取材・文●河治良幸
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D・ディアロは小柄なサイドアタッカーであり、左右どちらもこなせる。3月の日本戦にも出ていたティエモコ・ディアラ(シャトールー)が右サイドで起用される場合、ディアロは左翼側になるか。
攻守両面で中心となるB・トラオレはキープ力と打開力があり、チャンスと見れば迫力ある攻め上がりで、バイタルエリアに侵入してくる。日本戦で3点目を叩き出したシーンのように、シュート力も武器であり、やはり最も注意するべき選手であることは間違いない。
ただし、彼に意識が引き付けられすぎると、その周囲から隙を突かれる危険性もある。3月のマリ戦では終盤からの出場だった藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)とのマッチアップは最大の見どころの1つだろう。
DFでは3月の日本戦で得点を記録したママドゥ・トゥンカラ(ヴィトーリア)が中心で、189センチのムサ・ディアキテ(カディス)も対人戦で強さを発揮してくる。
やはり彼らが弱いのはセットプレーで、日本は中盤や2列目に大柄ではない選手が多い分、空中戦では苦戦するかもしれない。逆に斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)や三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、平河悠(ブリストル・シティ)の俊敏性を生かして、大型DFの合間を掻い潜っていきたい。
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