J１リーグは５月８日、第１ステージ11節の９試合を開催。日立柏サッカー場では、柏対川崎が13時キックオフで行なわれた。

　若手の台頭でここまで５試合連続完封での５連勝と波に乗る柏と、リーグ屈指の攻撃力を誇る川崎の対戦は、序盤からスコアが動いた。15分、中村からエウシーニョとつなぎ、大久保へのくさびのパスからチャンスを広げた川崎は、こぼれ球を拾ったエドゥアルド・ネットが左足で豪快にミドルを叩き込み先制する。

　その後、しばらくは川崎に主導権を握られた柏だが、セットプレーで同点に追いつく。30分、山中のFKからCBの中谷が難しい体勢ながら頭で合わせてゴールに流し込む。柏が試合を振り出しに戻した。

　前半を１-１で折り返すと、後半に入って川崎は中村と大久保、ふたりのベテランが躍動する。52分、中村からの鮮やかなスルーパスに反応したエウシーニョが中央へ柔らかなクロス。これをフリーで待ち構えていた大久保がヘディングで押し込んだ。この時点で得点ランク首位に並ぶ大久保の今季７ゴール目で川崎が勝ち越しに成功する。

　さらに３分後、中村からのスルーパスに反応した大久保が左サイドに抜け出すと、逆サイドから走り込んできた小林へクロスを上げる。小林は豪快にボレーで叩き込み、川崎が３-１とリードを広げた。

　一方２点を奪われた柏は、DFの増嶋からMFの茨田を投入して立て直しを図る。決定的なチャンスも作り出したものの、川崎GKのチョン・ソンリョンやDFの奈良らが身体を張った対応を見せ、ゴールを奪い切れない。

　結局、試合は３-１でタイムアップ。川崎が柏の勢いを止め、勝点を24に伸ばし、試合終了時点で暫定首位に立った。一方の柏は連勝が５で止まり、勝点18と変わらず。