「決めて勝てて良かった」
FC町田ゼルビアは6月30日、J1第21節でガンバ大阪と敵地で対戦。3-1で快勝を収め、首位をキープした。
この試合でチームを勝利に導いたのが藤尾翔太だ。後半のスタートから投入されたパリ五輪世代のFWはすぐさま結果を出す。
1-1のタイスコアで迎えた59分、味方との連係からゴール前に進入した際、ペナルティエリア内で相手に倒されPKを獲得。自らキッカーを務めた藤尾は、冷静に右足でネットを揺らし、決勝ゴールを挙げた。
「決めて勝てて良かった。(キッカーは)僕が取ったら蹴っていいよと言われたんで、別に譲ることもなく自信があったので蹴りました。キーパーの動きを見て、動いてくれたんで、後はもう落ち着いて逆に転がしただけです」(藤尾)
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1-1のタイスコアで迎えた59分、味方との連係からゴール前に進入した際、ペナルティエリア内で相手に倒されPKを獲得。自らキッカーを務めた藤尾は、冷静に右足でネットを揺らし、決勝ゴールを挙げた。
「決めて勝てて良かった。(キッカーは)僕が取ったら蹴っていいよと言われたんで、別に譲ることもなく自信があったので蹴りました。キーパーの動きを見て、動いてくれたんで、後はもう落ち着いて逆に転がしただけです」(藤尾)
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PKを蹴る直前には“アウェーの洗礼”を受けた。藤尾がゴール脇に水を取りに行こうとした時、ボールに水をかけると思ったG大阪の選手たちが、囲んで阻止。当の本人はこう振り返る。
「(ボールに)水をかけようと思っていなかったのに、普通に水を飲みたかったんですけど、3人ぐらいに囲まれて。水をかける必要もなかった。ピッチが濡れていたし」
ペナルティスポットにボールを置くと、相手スタンドから大きなブーイングが起きたが、プレッシャーのかかる場面でも藤尾は落ち着いて決勝弾を挙げた。
相手サポーターの声はまったく聞こえなかったと明かした藤尾に、「プレッシャーは感じなかった?」と訊くと、「はい」と一言。23歳ストライカーの強心臓ぶりが光った。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
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