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インターハイ初出場の鵬学園。能登半島地震により学校が被災...困難な状況でも多くの人に勇気を「まずは自分たちが笑顔になろうって」

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2024年06月07日

3-1での逆転勝利

インターハイ初出場を決めた鵬学園。予選決勝前には選手たちがメッセージも。写真:森田将義

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 1999年から17年連続で選手権出場を果たすなど、星稜高の一強状態が続いていた石川県の高校サッカー界に風穴を開けているのが、七尾市にある私立の鵬学園高だ。

 2016年に選手権初出場。2度目の出場となった2019年には京都橘高から金星を奪い、全国初白星も飾った。

 昨年はMF永田貫太(藤枝MY FC)が、中京大経由でチーム史上初めてのプロ入り。DF鈴木樟(立正大)がU-17日本代表に選ばれるなど着実に強豪校への階段を登ってきたが、不思議とインターハイでの全国大会出場はなかった。

 元日に発生した能登半島地震により学校が被災。サッカー部も困難な状態が続くなかで活動を続け、インターハイ予選ではトーナメントを勝ち上がってきた。

 6月3日に行なわれた決勝で立ちはだかったのは、これまでの対戦で何度も苦汁をなめてきた星稜高。初出場が目の前に迫った緊張感もあり、この日も相手が試合開始とともに攻勢を仕掛けてくると分かっていても、受けに回り押し込まれる。

 前半2分には左サイドで奪ったボールをGKに下げたところを相手に奪われ、先制点を献上。早々と劣勢を強いられたが、チームに焦りの色は見られない。
 
「選手に言っていたのは震災以上の苦しい想いはないということ。今日のミーティングでも1失点ぐらいどうでもいい、もっと苦しい想いをしてきたじゃないかと伝えていた」(赤地信彦監督)

 そうした指揮官の暖かい言葉や全校生徒が駆け付けたスタンドからの声援もあって、選手はファイティングポーズを取り続ける。

「星稜に少しでも隙を見せたら絶対に失点しまう。絶対に隙を見せないでおこうと思っていた」

 そう語るのは主将を務めるMF竹内孝誠(3年)だ。サイドを攻められ続けたが、バイタルエリアでは選手全員が身体を張ってシュートをブロック。こぼれ球を拾って素早く前方に展開し、徐々に自分たちのペースに持ち込んでいく。赤地監督は警戒していた相手のロングスローを2回はね返した際、「今日は行ける」と感じたという。

 エンドが変わった後半は攻勢を強め、後半5分にMF能勢翼(3年)が同点弾。試合終了間際のアディショナルタイムには、MF和田陸(3年)とMF猪谷悠太(3年)が得点を重ね、3-1での逆転勝利を呼び込んだ。

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