「全員に嫌われるキャプテンになれ!」と言ってくれた僕の叔父さん。
現役時代、ヴェルディ川崎との3年契約が満了になり、再契約を結ばないと言われた翌年、僕はアビスパ福岡を新天地として現役を続行した。当時は毎年、降格の危機に晒されているクラブへの移籍だった。
その時のインタビューで「嫌われ者になる」と僕が答えたのを知人が雑誌で(サッカーダイジェストかどうかは定かではない)読んで、博多で食事に誘ってくれた。それが99年、今から17年前の話だ。
この話の続きは、後からにしよう。
話は変わるが、僕は17歳の時、当時城内FCの監督で、僕とカズにサッカーや人間としての大事な事を(幼児期から中学卒業まで)教えてくれた叔父さんでもある納谷義郎(現城内FC総監督)からこう教わった。
「全員に嫌われるキャプテンになれ!」
静岡学園高サッカー部時代、高校2年生で新キャプテンに任命された時のことだ。叔父さんの経営するサッカーショップ「ゴール」へキャプテンになったことを報告に行くと、叔父さんから“教わった”という言葉が適切かどうかは分からないが、そうアドバイスされたのである。
全員に嫌われて初めて一人前のキャプテンだ、と。そして最後にはみんなに「ヤス、ヤス」と言われるであろうと……。
僕の時代は日本にプロサッカーは存在しなかった。もちろんプロサッカー選手もだ。そんななか、プロにでもなるかのようにサッカーしかやらないヤスとカズに、サッカーを通して人間として、サッカー人として、をいつも躾け、いろんなことを教えてくれたのがサッカーの監督でもある、叔父さんであった。
この「嫌われ者」になるという意味は非常に難しい。
今の時代では人に関与する、人に厳しく物を言う人も嫌われ者に入るのかもしれない。
仕事中に至らない点を指摘すること、仕事後に社内業務を円滑に運ぶために食事・飲み会を開きコミュニケーションを取ることなど、やる気を出させるために𠮟咤激励をしたり、厳しい言葉を投げかけたりしても、聞く側の本人が受け入れていない。これをやると、今の時代は「嫌われる上司」となるらしい。
当時17歳の僕は、こうした今の時代のような「嫌われ者」にならなければいけないと感じた。
練習が厳しくて挫けそうになっている奴に厳しい声を掛け、学校で校則を破ろうとする奴に「止めろ」と直接言いに行き、同級生も下級生も関係なく、誰かに言いたいことがあれば、暗い部屋に呼び出すのではなく練習直後にピッチで叱咤したし、同期が後輩をいじめたり、悪さをしたりしようとしたら、直接話して説得した。
僕はアビスパ福岡でこれに近いことをやらなければと感じたのを覚えている。
残留争いが当たり前のクラブのメンタリティ。そのクラブを取り巻く人々と環境。なぜ毎年、そうなるのか。
やはり「嫌われ者」が必要であった。
その時のインタビューで「嫌われ者になる」と僕が答えたのを知人が雑誌で(サッカーダイジェストかどうかは定かではない)読んで、博多で食事に誘ってくれた。それが99年、今から17年前の話だ。
この話の続きは、後からにしよう。
話は変わるが、僕は17歳の時、当時城内FCの監督で、僕とカズにサッカーや人間としての大事な事を(幼児期から中学卒業まで)教えてくれた叔父さんでもある納谷義郎(現城内FC総監督)からこう教わった。
「全員に嫌われるキャプテンになれ!」
静岡学園高サッカー部時代、高校2年生で新キャプテンに任命された時のことだ。叔父さんの経営するサッカーショップ「ゴール」へキャプテンになったことを報告に行くと、叔父さんから“教わった”という言葉が適切かどうかは分からないが、そうアドバイスされたのである。
全員に嫌われて初めて一人前のキャプテンだ、と。そして最後にはみんなに「ヤス、ヤス」と言われるであろうと……。
僕の時代は日本にプロサッカーは存在しなかった。もちろんプロサッカー選手もだ。そんななか、プロにでもなるかのようにサッカーしかやらないヤスとカズに、サッカーを通して人間として、サッカー人として、をいつも躾け、いろんなことを教えてくれたのがサッカーの監督でもある、叔父さんであった。
この「嫌われ者」になるという意味は非常に難しい。
今の時代では人に関与する、人に厳しく物を言う人も嫌われ者に入るのかもしれない。
仕事中に至らない点を指摘すること、仕事後に社内業務を円滑に運ぶために食事・飲み会を開きコミュニケーションを取ることなど、やる気を出させるために𠮟咤激励をしたり、厳しい言葉を投げかけたりしても、聞く側の本人が受け入れていない。これをやると、今の時代は「嫌われる上司」となるらしい。
当時17歳の僕は、こうした今の時代のような「嫌われ者」にならなければいけないと感じた。
練習が厳しくて挫けそうになっている奴に厳しい声を掛け、学校で校則を破ろうとする奴に「止めろ」と直接言いに行き、同級生も下級生も関係なく、誰かに言いたいことがあれば、暗い部屋に呼び出すのではなく練習直後にピッチで叱咤したし、同期が後輩をいじめたり、悪さをしたりしようとしたら、直接話して説得した。
僕はアビスパ福岡でこれに近いことをやらなければと感じたのを覚えている。
残留争いが当たり前のクラブのメンタリティ。そのクラブを取り巻く人々と環境。なぜ毎年、そうなるのか。
やはり「嫌われ者」が必要であった。