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【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|ピュアな心を持つ県民にサッカーでの喜びを

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2016年04月07日

富山の人々のピュアさを感じさせる日常風景。

試合中にメモを取りながらピッチに目を光らせる三浦監督。第3節で今季初勝利を挙げ、順位を6位に上げた。(C) SOCCER DIGEST

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 富山には“日本一”がたくさんあるという。
 
「持ち家率日本一」
 47都道府県のなかで、一軒家を持っている世帯の比率が一番多い県だという。
 
「共働き率日本一」
 家族でお金を使う額も上位らしい。また、子どもが幸せを感じている率は福井に次いで2位とテレビでは報じていた。
 
「富山の人間は」と言っても「タイ人は」と言うのと同じで、すべての人がそういうわけではないのだろうが、富山育ちの地元の方は自らの県民性についてこんなふうに話していた。
「恥ずかしがり屋の照れ屋のコミュニケーション下手」なのだと……。
 
 しかし、それは人間として悪いことばかりではない。人を尊重していると言い表わせる場合もあるし、他人の場に土足で入り込むことはできないという謙虚さの証でもあるだろう。やはり都会に比べて文化の違いを感じる。
 
 例えば、職場でお金を預かり届ける役になった人が、預かったお金の入った封筒を机の上に置いて帰ってもそんなに問題だとは思われない。「届けてやったんだ」とは思っていないだろうがなぜか? もし… なくなったら? 責任は誰にあるのであろう。社会としては問題のような気がするが、富山文化は少し違うようだ。
 
 
 また引越しをして新たにマンションに入居する際には、前の居住者と同じ鍵を使うのだそうだ。普通で考えたら怖い話だが……。不動産業者は、富山では鍵は変えないと言うらしい。
 
 さらに、あるセレクトショップではこんな様子だ。50万円以上するジュエリーが鍵の掛かったショーケースに飾られておらず、お客さんがいつでも手に取り、指にはめられるようにたくさん置いてある。値札を見るとすべて何十万円もする品物ばかりだ。最も高いもので70万円はしていた。もちろん「高い」の基準はその世界では分からないが、盗難を気にしている感じではない。
 
 なにも「リスク管理がなってない」なんて言いたいわけじゃない。こうした話は、この地に住む人々のピュアさを表わしているということだ。やはり、人を疑うことから入りがちな今の世の中で、こんな純粋な場所もあるのだ。
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