プレミアリーグ歴代最多ゴール記録を持つアラン・シアラー氏が、今季限りでのエリク・テン・ハーフ体制の終焉を予想した。英紙『Daily Mail』が伝えている。

　現地時間４月21日に開催されたFAカップの準決勝で、マンチェスター・ユナイテッドは、坂元達裕（怪我でメンバー外）が所属する２部のコベントリーと対戦。58分までに３点のリードを奪うも、そこから猛反撃に遭い、まさかの３連続失点。最終的には３－３でもつれ込んだPK戦の末に、辛うじて勝利を収めた。

　テン・ハーフ監督は「複雑な気持ちだ。今日の内容はOKではない」「信じられないような試合だった。長い間、完全に主導権を握っていたのに、終盤にそれを手放してしまった」などと反省の弁を述べるなか、シアラー氏はポッドキャストで独自の見解を展開。プレミアリーグでは７位に留まるユナイテッドの指揮官の首を巡り、こう語った。

「マンチェスター・ユナイテッドの監督の将来はすでに決まっていると思う。たとえFAカップで優勝したとしても、私は彼が去ると思う。彼の将来にとって、FAカップで優勝しようがしまいが関係ない。それは悲しいことかもしれないし、間違っているかもしれないけれど、FAカップで優勝するだけでは、十分ではない気がするんだ」
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　54歳のオランダ人指揮官は、一昨夏に母国の名門アヤックスから入り。まだ就任２年目だが、退団は免れないと踏んでいるようだ。

「選手たち、その姿勢、リーグ戦での順位やその他諸々を見てみてくれ。彼らがどこにいたいのか、どこを目ざすのか。あっという間に彼の時代は去ってしまったと思う」

　去就は不透明だ。そんななかで兎にも角にも、長きに渡ってリーグで後塵を拝している宿敵、マンチェスター・シティをFAカップの決勝で下し、一矢報いたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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