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Googleで死を検索…セレソン9番が涙の告白。どん底から救ってくれたのは心理学者「人生で最高の発見」「以前は偏見を持っていた」

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2024年03月28日

「W杯の後、全てが崩壊したように思えた」

辛い過去を振り返ったリシャルリソン。(C)Getty Images

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 トッテナムに所属するブラジル代表FWリシャルリソンが、米ネットワーク『ESPN』のインタビューに対応。カタール・ワールドカップ(W杯)後、うつ状態に陥っていた事実を涙ながらに明かした。

 ブラジルはカタールW杯に優勝候補筆頭として参戦。前年に開かれた東京五輪の得点王でもあり、9番を背負ったリシャルリソンは、初戦で超豪快なボレー弾を含む2ゴールを挙げるなど、確かな存在感を放ったが、チームはまさかのベスト8敗退に終わった。

 その反動はかなり大きかったようだ。26歳のストライカーは、当時をこう振り返った。

「練習に行く前は家に帰りたかったし、自分の部屋に戻りたかった。頭の中で何が起こっていたのか分からない。父には『もうギブアップだ』と伝えたよ。そんな風に話すのは悲しい。一緒に僕の夢を追いかけてくれた父のところへ行って、『父さん、僕は諦めたいんだ』と言うなんて、どうかしている」
【動画】衝撃のアクロバット!リシャルリソンがカタールW杯で魅せたゴラッソ 
 信頼を置いていた代理人に裏切られ、金銭トラブルで決別したことも心理面に大きな影響を与えた。

「僕はワールドカップに出場したばかりで、限界に達していた。自殺とまでは言わないが、落ち込んでいたし、投げ出したかったんだ。精神的に強そうに見えた僕がだ。ワールドカップの後、全てが崩壊したように思えた。

 そんな時、セラピストが僕を救ってくれたんだ。僕はくだらないことしか考えていなかったからね。Googleでもそんなことしか検索しなかったし、死に関するくだらないことしか見ていなかった」

 そんな辛い経験をしたからこそ、「今日、僕は心理学者を探せと言える。心を開いて、人と話すのは良いことだ」と訴える。

「僕は以前、『ナンセンスだ』と偏見を持っていた。心理学者のところに行くような人は頭がおかしい、正気じゃないと思っている人もいる。でも僕は事実に気付き、素晴らしい出会いがあった。人生で最高の発見だったよ」

 苦難を乗り越え、再起したリシャルリソンは、長らくタイトルから遠ざかるセレソンと、トッテナムに栄光をもたらせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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