【日本代表】ハリル監督がボランチ原口に合格点。新たなオプションに自信を見せる

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年03月30日

山口の負傷退場でボランチ起用をした原口に「かなりのことをもたらしてくれた」。

 ロシア・ワールドカップ・アジア2次予選のシリアとの最終戦で、日本は5-0と大勝した。試合後の記者会見でハリルホジッチ監督は、後半途中から採用した“オプション”に大きな自信を見せている。
 
 58分、日本は山口蛍が中盤での空中戦で、相手のラフプレーによって顔面を強打。退場を余儀なくされてしまった。ボランチを1枚替えざるを得ないシチュエーションで、指揮官が選択したのは5日前のアフガニスタン戦で中盤の右ワイドを務めた原口元気のボランチ起用だった。
 
「原口が中盤で使われた理由をみなさんご理解いただけるでしょうか。彼のプレーが役割に適応しているということ。原口が入ってから、チームにかなりのことをもたらしてくれました。とくにオフェンス面ですね」
 
 ハリルホジッチ監督はこう述べて、原口のボランチでの適性を評価。シリア戦では、球際でのアグレッシブな守備に加え、ボールを奪ってから前へ出ていく積極性が日本の攻撃の推進力となった。
 
「長谷部が守備の修正を全部やってくれるので、もうひとりは原口のような前で働ける人物が必要になる」
 
 シリア戦では、ボランチ原口の起用が指揮官のプラン通りに運んだ面もある一方で、チーム全体としてバランスを崩してしまう時間帯もあった。これに関しては、課題も口にした。
「オーガナイズが崩れて2、3回我々はピンチを迎えた。自分勝手に前後左右に行ってはいけない。自分の動きをしっかりコントロールしないといけない」
 
 とはいえ、原口のボランチ起用について「かなりいいオプションだと思う」と指揮官自身が語ったように、改めてその有用性には確信を持ったようだ。
 
「今回はしっかり良い入りができて、センタリングから良いゴールも決めた。本当に興味深いシーンがたくさんあった」
 
 シリア戦での原口のパフォーマンスに、ハリルホジッチ監督は合格点を与えた形だが、果たして最終予選でもこの攻撃的なオプションは見られるだろうか。
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