開幕3戦負けなしで2位浮上! 若手を育てながら勝つ、ベガルタ森山佳郎監督の手腕

カテゴリ:Jリーグ

小林健志

2024年03月11日

ホーム開幕戦で連勝を達成

今季から仙台を率いる森山監督。自信を与える声かけで個々の能力を引き出し、成長を促している。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[J2第3節]仙台 1-0 水戸/3月10日/ユアテックスタジアム仙台

 2022年のJ2降格後、監督交代が相次ぎ、昨季は16位と低迷した仙台。クラブは、昨年までU-17日本代表の監督を務め、24年間一貫して育成年代の指導を行なってきた森山佳郎監督にチーム再建を託した。

 そして迎えた今季、開幕から3戦負け無し(2勝1分)と好調なスタートを切り、現在2位。ここ2年間、苦しんできたチームはようやく浮上のきっかけを掴みつつある。

 3月10日に行なわれたJ2第3節・水戸戦。前半は相手を押し込みながらも得点が奪えない展開だったが、焦らずまずは良い守備から入った。

「9番の選手はこの2試合、決定機やPKを取っている選手だったので最大限に気をつけて、ほぼ仕事をさせなかった」と森山監督が振り返った通り、まずは相手のエースストライカーであるFW安藤瑞生をDF小出悠太、DF菅田真啓にしっかり抑え込ませた。

 そして「サイドもドリブルに特長があってスピードのある選手だったので、1対1で負けて突破されているようだとかなり苦しい展開になったが、そんなに良い仕事をさせなかった」と、両サイドもDF髙田椋汰とDF石尾陸登が粘り強く身体を張った守備で抑え込み、試合の主導権を握った。
 
 後半は水戸も前に出てきて、パスをつないで決定機を作る場面もあったが、76分、小出が相手のパスをカットすると、途中出場のMF郷家友太にパスを通す。

「最初、コイちゃん(小出)から縦パスを受けて、菅原(龍之助)が左に走っていたので使おうと思ったのですが、ディフェンダーが菅原を気にしているようだったので、判断を変えて右にトラップして、(相良)竜之介に合わせて、良いところにボールを落とせました」と、郷家は前線のMF相良竜之介にパス。

 相良は「友太君のボールの質とファーストタッチで決まったと思っています。うまく良いところに(ボールを)置けて、キーパーの位置も見てうまく打てたので良かったです」と、鮮やかなループシュートを決めて仙台が先制に成功した。

 その後はDFマテウス・モラエス、DF知念哲矢を投入し、相手の攻撃をしっかりとはね返し、1-0でホーム開幕戦を勝利し、第2節からの連勝となった。

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