「史上最強」を掲げた京都が3試合目で掴んだ今季初勝利。見つめ直した自分たちらしさ

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2024年03月10日

川崎に完封勝利を果たす

決勝弾を挙げたキャプテンの川崎。勝利の立役者になった。写真:福冨倖希

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[J1第3節]川崎 0-1 京都/3月9日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

 開幕戦はアウェーで柏と1ー1のドロー、続く2節はホームで湘南に1-2で敗戦。結果を出せずにいた京都が、3節のアウェー・川崎戦で今季初白星を挙げた。

 ここまでの2試合との比較を語りながら勝因を口にしたのは曺貴裁監督である。

「(これまでの試合で)最終ラインが裏を取られていることが問題なのではなくて、我々が大事にしてきた距離間の中でプレーすることで、そういう現象が生まれなくなります。今日はそういう場面がほとんどなかったし、自分たちのチームの基本に少し戻したことで、選手も変に高揚してプレーすることなく、落ち着いてプレーできたんじゃないかと思います。

 今日の試合をベースに積み上げていきたいです。過去2試合で僕自身学んだというか“史上最強”というところで選手を煽りすぎたと反省しました。今週は落ち着いてやらせられたことは良かったです」

【動画】キャプテン川崎颯太の決勝弾!!

 
 セットプレーの流れから決勝弾を奪ったキャプテンの川﨑颯太も自分たちの真骨頂を示せたことに手応えを示す。

「キャンプから少し攻撃の面で裏へ飛び出すとか、間で受けてターンすることなどを意識しすぎて、ちょっとセカンドボールの強度、守備の強度が曖昧になっていたところを、叩き直して、川崎にボールを持たれるとしても、自分たちは前から潰しに行く。そういう守備の強度を上げられたのは上手く入れた要因だと思います」

 印象的だったのは試合終了のホイッスルとともにCB麻田将吾とアピアタウィア久が、これでもかという大きなガッツポーズとともに喜び合い、その円にGKク・ソンユンらも加わっていった姿だ。

 試合終盤にはバフェティンビ・ゴミスに同点弾を奪われたかに思えたが、VAR判定で取り消しとなる、ヒヤッとした展開でもあった。それでも京都の面々は最後まで勝利への意欲を示し続け、最終ラインを積極的に押し上げ続け、コンパクトな陣形をキープし続けた。

 さらなる進化を果たし、“史上最強”を目標にスタートしたという今季。原点回帰したかのような川崎戦で初勝利を掴んだことで、チームの方向性はさらに明確になったように映る。3戦目の初白星で、京都は勢いに乗るのかもしれない。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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