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「サッカーのことはぜんぜん詳しくない」ドイツ人女性がベッケンバウアーの墓参りに訪れるワケ【現地発】

カテゴリ:ワールド

遠藤孝輔

2024年02月22日

「カイザーと呼ばれても地に足をつけて…」

ドイツ国民から愛され続けるベッケンバウアー。(C)Getty Images

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 ミュンヘン中央駅から地下鉄とトラムで20分ほど。生まれ故郷のギージンクから目と鼻の先に、フランツ・ベッケンバウアーは眠っている。ドイツの大衆紙『ビルト』が報じたとおりの場所だ。

 選手と監督としてワールドカップを制した3人のうちの1人で、ペレやディエゴ・マラドーナ、ヨハン・クライフと並ぶ20世紀最高のスーパースターは、ドイツ国民にとってどんな存在だったのか――。

 小雨がぱらつくなか、墓参りに訪れていた人たちに話を聞いた。まずは、ケルンから訪れたという40代の男性だ。

「彼を知らないドイツ人はいない。サッカー選手を超えた存在だよ。(元F1レーサーの)ミハエル・シューマッハーと並ぶくらい。人間性も素晴らしかったんだ」

 その人間性について、紳士は穏やかな口調でこう教えてくれた。

「ベッケンバウアーは貧しい家庭で育ったんだ。それから大成して、人々からカイザーと呼ばれるまでになった。それでもだよ。彼はいつも地に足をつけていて、だれにでも分け隔てなく接していたんだ」

【画像】マンチェスター・Uファンからの墓花も
 そうした人柄は、サッカーファンではない人たちの心も捉えて離さなかったようだ。70代の女性が言う。

「(ベッケンバウアーの古巣である)FCバイエルンのファンよ、なんてね(笑)。サッカーのことはぜんぜん詳しくないわ。でも、今日は最期のお別れの挨拶に来たの。同じミュンヘンで育ったひとりとしてね」

 1月7日に亡くなってから、1か月あまり――。ミュンヘンは公式戦3連敗を喫したバイエルンの話で持ちきりだ。メディアでベッケンバウアーの「ベ」の字も見かけなくなった。それでも故人を偲び、その眠る場所に足を運ぶ人は後を絶たない。

 カイザーはドイツ国民の心の中に生き続けるのだろう。

取材・文●遠藤孝輔(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

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