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「とても眠い」アジア杯帰還後即スタメンの久保建英、「時差ボケでも弾丸」とソシエダ番記者は評価。同僚FWが涙した決定機を創出【現地発】

カテゴリ:海外日本人

ミケル・レカルデ

2024年02月10日

ソシエダは帰国便を手配

イラン戦から中2日のマジョルカ戦でフル出場した久保。(C)Getty Images

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 ファミリー的な雰囲気が売りのクラブにとっては、普通の別れではなかったかもしれない。レアル・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督は、それぞれアフリカネーションズカップとアジアカップへ出発するアマリ・トラオレとタケ・クボ(久保建英)に向けてエールを送った。

「幸運を願っている。彼らは決勝に進みたいだろうが、私はできるだけ早く一緒にいられるよう早期敗退を望んでいる。彼らがいなくなることはシーズン当初から分かっていたことなので、言い訳にするつもりはない。我々はここにいる選手たちと一緒に取り組んでいく」

 2人の不在がチームにとって大きな痛手になるだろうという見方は、結果を見れば裏付けられてはいない。この1か月間余りの間、レアル・ソシエダはコパ・デル・レイの準決勝に駒を進め、ラ・リーガを1敗で乗り切った。確かに宿敵アスレティック・ビルバオにスコア以上の完敗を喫し(1-2)、引き分けも2つ(ラージョ戦とジローナ戦)あったが、怪我人も続出する中、ハードスケジュールを乗り越えた。

 ただ試合内容となると、違いを生み出す右ウイングと後方からその突破をサポートする右SBの不在の影響は誰の目にも明らかだった。
 
 ファンは、その間、日本代表の戦いぶりにも注目した。遠い存在だったアジアカップは、今回は様相が異なった。韓国がグループリーグ最終戦で、土壇場の一撃でマレーシアに追いつかれ、日韓対決とタケとイン・ガンインの再会が阻まれた瞬間は、我が事のように悔しがった。日本は準々決勝で難敵のイランに敗れた。大本命としてこの規模の大会に臨む難しさを痛感したことだろう。

 ソシエダは帰国便を手配し、イラン戦の24時間後の日曜日、タケはすでにパルマ・デ・マジョルカのホテルに入り、チームメイトたちとともにコパ・デル・レイ準決勝ファーストレグに備えていた。「とても眠い」が到着後の第一声だった。

 万全のコンディションでなかったのは、テーピングを巻いている姿からも明らかだった。プレーに目を向けても、プレースキックを蹴らず、得意のドリブル突破を封じられ、前半はチャンスに顔を出さなかった。
 
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