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修羅場をくぐり抜けた偉大な先人のように。ゴールマウスを託された鈴木彩艶の覚悟「いつか救えると信じてプレーするだけ」【アジア杯】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2024年01月31日

「最後の砦」としてゴール前に君臨

「GKの出来が日本の命運を左右する」と言っても過言ではない。鈴木の奮起に期待したい。写真:サッカーダイジェスト(現地特派)

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 カタールで開催されているアジアカップのグループステージ(GS)を2位通過した日本代表。だが、優勝を狙う国にとってはここからが本当の戦い。1月31日のラウンド16・バーレーン戦は、11日間で4試合という過密日程を戦い抜くうえでの第一関門となる。

 バーレーンとは、2010年3月のアジアカップ予選で対戦したのが最後。ジーコジャパン、岡田ジャパン時代はワールドカップ予選、アジアカップ予選で同組になる機会が多く、対戦も少なくなかったが、早いもので14年も空白が空いてしまった。

 カタールの隣国バーレーンから2万5000人のサポーターが乗り込むと言われるなか、彼らは「日本から金星を挙げてやろう」と虎視眈々と狙ってくるに違いない。指揮を執るフアン・アントニオ・ピッツィ監督も、2019年の前回大会でサウジアラビアを率いて、日本に苦杯を喫しているだけに、リベンジに燃えているはずだ。

「もちろん90分で決めることを前提にしつつ、延長になっても、これくらいの選手層がいれば、先に行けば行くほど確率は上がってくるし、相手が必ずバテる」と堂安律(フライブルク)は自信を見せた。今回こそは日本の底力で敵を圧倒し、早い時間帯に勝負を決めてしまいたい。

 万が一、延長戦でも決着がつかなかった場合、厄介なのはPK戦だ。2022年カタールW杯のクロアチアとのPK戦では、南野拓実(モナコ)、三笘薫(ブライトン)、吉田麻也(LAギャラクシー)までもが失敗し、8強進出を阻まれたことは記憶に新しい。アジアカップでも2015年オーストラリア大会の準々決勝・UAE戦でPK戦の末、敗退している。

 しかしながら、PK負けしているのはそれくらい。過去にタイトルを取った92年広島、2000年レバノンはPK戦がなく、修羅場をくぐりぬけたのは2004年中国、2011年カタールの両大会だ。
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 前者ではキャプテンの宮本恒靖がピッチを変えさせた準々決勝のヨルダン戦が有名だが、この時は守護神の川口能活が神セーブを連発。配色濃厚だった日本を救っている。

 後者では準決勝・韓国戦が印象的だ。2-2でPK戦に突入すると、GK川島永嗣(磐田)が1人目のク・ジャチョル、2人目のイ・ヨンネのPKを立て続けにストップ。勝利の立役者となっている。

 もちろん彼らは最後尾からチーム全体を鼓舞し、守備陣をコントロールするなど、ゲームの中でも大きな役割を担っていた。日本がアジア王者奪回を果たそうと思うなら、今回の鈴木彩艶(シント=トロイデン)もここから「最後の砦」として、ゴール前に君臨しなければならないのだ。

「大きな大会でのPK戦っていうのはまだ経験していないんですけど、日本代表に入ってからチームとしてのPK戦の練習もしてますし、そこは慌てずに取り組みたいなと思います」

 21歳の将来有望な守護神はこう前向きにコメントしたが、もちろんPKに行くまでに勝つのが一番良い。そのためにも、GSの3試合で計5失点という状況を改善する必要がある。

 鈴木が失点に絡む場面を極力減らし、落ち着いてシュートストップを繰り返すような形に持ち込めれば理想的だ。

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