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伊東、堂安、毎熊、菅原。森保ジャパンの右サイド、ベストの組み合わせを探る。バーレーンが引き気味に構えるなら...【アジア杯】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2024年01月27日

左が中村なら“槍タイプ”を置きたい

スピードと推進力に秀でる伊東。バーレーン戦に向け「全力でぶつかることが大事」と語る。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 カタールで開催中のアジアカップで、日本のラウンド16の相手はバーレーンに決まった。試合は1月31日。新たな敵に照準を合わせて、森保ジャパンは26日から再スタートを切った。

 同日のトレーニングには26人全員が参加。これまで左足首負傷で別メニューが続いていた三笘薫(ブライトン)も、実戦形式を含めた全ての全体練習を初めて消化した。

「予選で行ければ良かったけど、こっち(決勝トーナメントから参戦)の予定もあったので、全然、順調かなと思いますね」と本人も前向きに発言。ここから5日間の調整期間もプラスに働くはず。次戦では満を持してピッチに立つことになりそうだ。

 とはいえ、ここまで長期離脱していた選手が、いきなり先発の可能性は薄い。となれば、左サイドは中村敬斗(スタッド・ドゥ・ランス)がスタメンとなるだろう。

 そこで、気になるのが、右サイドの構成だ。3-1で勝利した24日のインドネシア戦では、堂安律(フライブルク)と毎熊晟矢(C大阪)のコンビが非常に効果的な連係を披露。そこに久保建英(レアル・ソシエダ)も絡み、迫力ある攻撃を作り出していた。

 インドネシア戦では、上田綺世(フェイエノールト)が開始6分に自身で奪ったPKを決め、51分に上田が追加点をゲット。2得点の25歳FWは、88分にも相手のオウンゴールを誘う強烈な一撃で勝利の立役者となった。

 3発完勝の日本において、堂安は上田のPK奪取をお膳立てする鋭いスルーパスを出せば、2点目のシーンでは左に回り込んでアシストを記録。質の高い気迫あふれるパフォーマンスで、チーム全体を大いに活性化した。

 その堂安と、毎熊をそのままバーレーン戦でもスタートから起用するのか。それとも、昨年のドイツ撃破などでファーストチョイスとなっていた伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)と菅原由勢(AZ)に戻すのか。

 もしくは昨年10月のカナダ戦、今年元日のタイ戦で組んだ伊東&毎熊のコンビにするか。そこは森保一監督にとっての大きな悩みどころに違いない。
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 左が中村なら、右サイドはバランス的に“槍タイプ”を置きたいところ。ただ、4-2-3-1か4-3-3のバーレーンは、強い相手に対しては低い位置でブロックを作ってくる。となれば、なかなかスペースがなく、縦に強い伊東が背後を突くようなシーンを作るのが難しくなる。

 インドネシア戦のように堂安&毎熊でスタートし、相手が間延びしてきた後半から伊東を投入し、一気に右サイドからチャンスメイクし、ダメ押し点を奪うというのも一案かもしれない。

「(引いた相手を崩すには)やっぱりコンビネーションとかは必要になってくると思いますし、ニアからの飛び出しだったり、クロスのところで合わせるのが大事かなと。後半は前半よりスペースが空いてくると思うので。より効果的に攻められるかなと思いますね」と伊東は見ていたが、本人は先発でもジョーカーでも、どちらでもOKのスタンス。2段構えで臨む覚悟だ。

 スタートから行く場合は、インドネシア戦の堂安&毎熊コンビの動きが1つ参考にはなりそうだ。

「2人の良いコンビネーションがあったし、マイク(毎熊)が良いパスを出したり、律も上手く動いていたと思います。でも特長が違うので」と、伊東はあくまでも縦へのスピードや推進力、FW的に中に絞って勝負する仕事でゴールに迫る考えだ。

 彼の鋭い動きを、菅原と毎熊のどちらがより引き出してくれるかを、森保監督もここから数日かけて吟味し、バーレーン戦の起用につなげていくはずだ。

【PHOTO】日本代表のインドネシア戦出場16選手&監督の採点・寸評。5人が7点台の高評価。全得点に絡んだ9番をMOMに選出
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