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「日本のクラブから接触あるよね?」赤丸急上昇中のファン・ウェルメスケルケン際はオランダ報道陣に訊かれてどう答えた?【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2024年01月18日

国内カップ戦で小川とともにゴラッソをねじ込む

鮮やかなダイレクトボレー弾を決め、歓喜する際。NECの右サイドで存在感を示している。(C)Getty Images

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 1月17日に行なわれたKNVBカップ3回戦で、NECのFW小川航基とDFファン・ウェルメスケルケン際がスーパーゴールを決めた。2-1でゴー・アヘッド・イーグルス(以下GAイーグルス)を下したNECはベスト8進出を果たしている。
【動画】小川航基&ファン・ウェルメスケルケン際の“ダブルゴラッソ”をチェック!

 0-0で迎えた35分、NECは自陣でGAイーグルスの選手を4人で囲んでボールを奪い切ると、ペナルティアークの右外から小川が地を這うシュートをゴール左隅に突き刺した。その10分前、小川は際からいい位置でパスを受けたものの、シュートを撃ち切れず、際にリターンパスを出してしまった。

「あれは試合中にちょっと後悔しちゃっていたんです。『次、ああいうパスが来たら振り切ってシュートを撃とう』と思っていました。同じことを繰り返すことなく、ちゃんと振り切れたのが良かったと思います」

 試合中に後悔の念を抱いたものの、シュートの瞬間は無心だったように見えた。

「そうですね。ゴールの位置も見てないですし。ああいったペナルティアークのところの感覚というか、 やっぱりああいうところに狙い通りにシュートが行くっていうのは、日頃の練習の賜物だと思います。ペナルティエリアの外からでも決められるというのは、自分の良さですが、最近はそういうゴールがあんまりなかったので嬉しいですね」

 一方の際は72分、FKのこぼれ球をおよそ30メートルの距離からジャストミートで左足ボレーシュートで追加点を決めた。

「ズウォーレ時代のシュートの感覚がまだ戻ってなかった。前半(32分)、僕がペナルティエリアの中に走り込んでボレーシュートを撃ちましたよね。思い切ってシュートを撃つという感覚があの1本で戻ってきたのが大きかった」
 
 それから40分後に訪れたゴールシーンを際が振り返る。

「なんも力入ってなかったです。ほんとにもう綺麗に当たりすぎて、なにも感覚なかったです。だから入ってビックリしました。良い感じにブレ球で、コースも良くて、ほんとに良すぎて、ちょっとビックリしました。

 NECは自分が12歳の時に2週間練習参加させてもらったクラブなんです。ドルトレヒトで始まって今はNECでプレーし、こういうゴールを決めることができました。ほんとにオランダで頑張ってきて良かったなと思います」

 18歳でオランダに渡ってドルトレヒト・リザーブチームからスタートし、ドルトレヒト、カンブール、ズウォーレ、再びカンブール、NECとオランダの1部・2部リーグでプレーし続けて11年が経った。

「GAイーグルスのレネ・ハケ監督はカンブールで一緒。CBヨリス・クラマーはドルトレヒト時代のルームメイトでした。11年もオランダにいたら、どこのチームにも知っている選手がいるんですけれど、そういう相手にゴールを決めれたのは面白いですね」

 4日前のフェイエノールト戦(2−2)で右SBのレギュラー、バルト・ファン・ローイが頭部を負傷したことから、際が29分から緊急出場した。実は、際は冬合宿で食事に当たってしまい、練習試合はおろか練習もこなせなかったというが、それでも『アルヘメーン・ダッハブラット紙』と『フットボール・インターナショナル誌』の選ぶ週間ベストイレブンに名を連ねた。

「食中毒明けで、フェイエノールト戦は試合の予定にはなかったんですけど、バルトの怪我で急きょピッチに立ちました。それまで相手のプレスにハマっちゃってNECは後ろがバタついていたので、『自分がチームを落ち着かせよう』ということだけを考えていました。僕は11年もオランダでプレーしているので、相手チームは全員知っています。だからフェイエノールトに対する怖さが正直、自分にはない。

 NECにはけっこうサッカーができる選手がいるので、彼らのために動いてあげてボールをうまく回そうとしたら、チームがスムーズになり始め、後半はチームとして自信をもってプレーできた。ベストイレブンに選ばれ、今日はゴール。ちょっと出来すぎな感じです(笑)」

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