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決勝展望|常勝軍団の青森山田か、新興勢力の近江か。勝負を分けるポイントを挙げるなら――【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2024年01月07日

最も劇的だった神村学園戦

2年ぶり4度目の日本一を期す青森山田(左)と初優勝を目ざす近江(右)が激突。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)、鈴木颯太朗

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 泣いても笑ってもあと1試合。102回目の高校サッカー選手権も残すところ決勝戦だけとなった。約3800校の頂点に立つのは青森山田か、それとも近江か。2年ぶり4度目の日本一を目ざす前者と、初の決勝進出を果たした後者が激突する。

 大会前から有力な優勝候補として挙げられていた青森山田は尻上がりに状態を上げ、順当に勝ち上がってきた。初戦となった2回戦では飯塚の堅守に手を焼き、PK戦で勝利を手にしたが、以降は伝統の“ゴールを隠す守備”とセットプレーを武器にライバル校を圧倒。

 ファイナルまでの道のりで最大の山場となった市立船橋との準決勝も序盤から相手に襲いかかり、強靭なフィジカルと緻密なセットプレーで優位に立つ。11分にMF芝田玲(3年)の左CKから190センチの大型CB小泉佳絃(3年)がヘッドでネットを揺らし、以降はミドルゾーンでブロックを敷きながら相手に前進を許さなかった。

 後半はトーンダウンし、自陣で守る展開に。最終盤に一瞬の隙を突かれて同点弾を許したが、PK戦ではGK鈴木将永(3年)が2本を止めて勝利を手繰り寄せた。

 対する近江は、勝ち進むたびに自信を深めていった印象だ。2回戦ではインターハイで4強入りの日大藤沢、3回戦では同大会で優勝した明秀日立を撃破。それぞれリードを許しながら、いずれもMF山門立侑(3年)のゴールで追い付きPK戦で勝ち名乗りを上げた。
 
 そして、最も劇的だったのが、準々決勝の神村学園戦だ。MF鵜戸瑛士(3年)のゴールで早々に先制しながら、即座にFW西丸道人(3年/仙台加入内定)に同点弾を決められ、4分後にはDF吉永夢希(3年/ヘンク加入内定)のゴールで逆転を許した。

 それでも食い下がり、後半に反撃。同13分にMF山本諒(2年)が同点弾を挙げ、試合を振り出しに戻す。しかし、この2分後に失点。MF名和田我空(2年)に直接FKをねじ込まれた。

 2度のリードを許したが、それでも諦めず、後半26分に山本、そしてアディショナルタイムにMF鵜戸瑛士(3年)がゴール前の混戦からネットを揺らし、初の国立行きを決めた。

 迎えた堀越との準決勝では、今大会で初めて前半からギアが入り、一気呵成の攻撃で3ゴールを奪取。終了間際に失点も、堂々の戦いぶりでファイナリストになった。

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