［高校選手権 準々決勝］近江（滋賀）４－３ 神村学園（鹿児島）／１月４日／駒場

　近江は１月４日、選手権の準々決勝で神村学園を４－３で撃破。打ち合いを制し、初のベスト４へ駒を進めた。

　近江は序盤、相手に主導権を握られながらも、前半12分に鵜戸瑛士のボレーで先制。その後に２失点を喫してリードされるも、後半13分に途中出場の山本諒がネットを揺らして同点に追いつく。

　その２分後に再び失点してビハインドを負うも、後半26分に山本が同点弾。そして、終了間際の後半40＋３分に鵜戸が劇的な決勝ゴールを挙げ、終了のホイッスルが鳴ると、近江の選手、スタッフともに喜びを爆発させた。

　ここまで初戦の２回戦で日大藤沢（神奈川）、３回戦で明秀日立（茨城）、そして神村学園と強豪を下し、全国４強に。

　前田高孝監督は「僕らはそういうところ（強豪）に今まで負けてきた。チーム立ち上げの時から、ジャイキリは楽しいぞと選手たちに伝えてきました。そういうのは僕らのDNAとして染み込んでいると思うし、それを今大会は出せて、彼らが頼もしいですね」と選手たちを称えた。
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　この試合の近江のベンチの裏には、ある色紙が立てかけられていた。色紙の上部には『近畿の絆』と書かれ、その下には近江を含め、関西地域の各代表校、初芝橋本（和歌山）、東海大大阪仰星（大阪）、京都橘（京都）、神戸弘陵（兵庫）、奈良育英（奈良）を指揮する各監督による、一言コメントが書き記されていた。

　近畿の代表校で唯一、準決勝まで勝ち進んできた近江。前田監督は「近畿の絆はあります。東海大仰星が明秀日立さんに負けて、神戸弘陵が神村学園さんに負けて、仰星と弘陵の分までという思いはありました。仲が良いですし、絆はあります。団結しています」と語る。

　近江は近畿の代表として、この快進撃をどこまで続けられるか。次戦は６日に国立競技場で、決勝進出を懸けて堀越（東京A）と相まみえる。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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