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森保ジャパンでお試し枠から常連組へ。5戦5発の中村敬人が示す代表選手の在り方「毎回の活動で生き残りをかけてやっている」

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2024年01月02日

タイ戦でセンスを示したゴール

タイ戦では軽快なプレーでチャンスを演出。中村は改めて存在感を示した。写真:サッカーダイジェスト

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[国際親善試合]日本 5−0 タイ/2024年1月1日/国立競技場

 お試し枠から常連組へ。代表5試合で5ゴールと、初招集された昨年3月からタイ戦までの中村敬斗の活躍は目を見張るレベルにある。

 昨年3月のウルグアイ戦で89分から出場してA代表デビュー。続くコロンビア戦で出番はなかったが、6月のエルサルバドル戦で三笘薫に代わって後半の頭からピッチに投入されると60分に代表初ゴールを決める。そして、スタメンに名を連ねた9月のトルコ戦、10月のカナダ戦でそれぞれ2得点、1得点と存在感を増していく。さらに元日のタイ戦でも追撃弾と目に見える結果を残した。

 タイ戦後の囲み取材で「本当に点を取るね」と記者に聞かれた中村は「ラッキーです、ラッキー」と言っていたが、その嗅覚は称賛に値した。

「(南野)拓実が(ゴール正面から)シュートを打った時に、『もしかしたらこぼれるかも』と思って一応走ったら、やっぱりこぼれてきて。とりあえず、詰めていて良かったです」

 本人はラッキーと言うが、そうした嗅覚はサッカーにおいて非常に重要だ。「ゴール前、ペナルティエリア内でのプレーは得意なので」と言う中村のセンスを示すゴールでもあっただろう。

 タイ戦の後半、中村がピッチに立った瞬間、貫禄があった。ここまでの積み上げもあって、なんかやってくれそうな期待感を醸し出していた。そうしたなか、きっちりゴールを奪うのだ。大したものである。そんな中村に「この約1年、代表で積み上げたものについては?」と訊くと、次のような答が返ってきた。

「3月に初招集してもらって、国立でデビューさせてもらって、そして6月に代表初ゴールを決めたりとか、毎回の活動で生き残りをかけてやっているので、出た時に自分の役割を果たしてという部分は意識してやっています」
 
 初招集の時は主力ではなく、少しずつ、それでいて確実に結果をコンスタントに出してきたからこそ今の中村がある。「代表選手の在り方、見本を示しているのが中村選手です」と伝えると、こう返答してくれた。

「カタール・ワールドカップの試合をテレビで観ていて、興奮して。その後、自分も日本代表の一員になれて嬉しいし、光栄なことだと思います」

 5戦5発の決定力を自身初の主要大会となるアジアカップでも見せつけるか。今度は、ファン・サポーターに興奮を提供したい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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