今年も残すところ３週間を切った。本稿では、2023年のサッカー界における名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る。今回は、高額なチケットでも話題になった海外クラブのジャパンツアーの記事を再掲する。

記事初掲載：2023年７月26日

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　７月25日にヤンマースタジアム長居で開催されたジャパンツアー2023のパリ･サンジェルマン対アル・ナスルは、スコアレスドローに終わった。

　契約延長を拒否しているキリアン・エムバペを帯同メンバーから外したパリSGは、コンディションが万全ではないネイマールも出場せず。スタンドからは「ネイマール・コール」が起きたが、ピッチには立たなかった。

　一方、アル・ナスルのクリスティアーノ・ロナウドは惜しいワンタッチシュートやオーバーヘッドで会場を沸かせたが、ネットを揺らせなかった。

　安くないチケットを購入した観衆は、この一戦に満足できたのだろうか。試合後に何人かのファンに話を聞いた。

【動画】ユニ姿でお好み焼きを作るネイマール

「シュートの本数が少なかった」「パリ・サンジェルマンがボロ勝ちするかと思ったけど、いい試合になった」（高校生料金の7600円で入った４人組）

「ネイマールとエムバペが見たかった。ロナウドが見られたのはよかった」「ネイマールのユニホームを買ったのに（ルイス・）エンリケ（監督）は空気を読んで欲しい。ネイマールやエムバペも見られると思って購入したので。０－０ですし...」（５万円のチケットを購入した20代の２人組）

「ネイマールが見たかった。でも、後半から（マルコ・）ヴェッラッティやマルキーニョスが見られたんで、けっこう満足はしています」（６万円の席で観戦した男性）

「拮抗した試合でしたし、パリ・サンジェルマンの新戦力も見られたんで良かったです」（５万円の席で観戦の男性）

「めちゃくちゃいい試合でしたけど、ネイマールは出ぇへんのかい」「ロナウドのオーバーヘッドはすごかった」（招待チケットで来た男女３人組）

　意外といっては失礼だが、スコアレスドローでも満足したファンが少なくなかったようだ。スーパースターのプレーが見られないのはもちろん残念ながら、試合そのものが大味にならなかった点が好評を得たようだ。

取材・文●江國 森（サッカーダイジェストWeb編集部）

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