11月４日に開催されたプレミアリーグ第11節で、冨安健洋を擁するアーセナルは、ニューカッスルと敵地で対戦。０－１で敗れ、リーグ戦初黒星を喫した。この一戦で注目を集めているのが、際どい判定が重なった64分の失点シーンだ。

　ゴールラインぎりぎりでボールを拾ったジョー・ウィロックがクロス。これに対し、ガブリエウ・マガリャンイスとジョエリントンが競った後、アンソニー・ゴードンに押し込まれたのだが、直後に３つの事象がVARのチェック対象に。

　ウィロックのプレーがラインを割っていなかったか、ガブリエウに対するジョエリントンのファウルはなかったか、ゴードンの位置がオフサイドではなかったかが、同時に検証されたのだ。結局、およそ４分の中断の末に、正式にゴールが認められた。

　ただ、ミケル・アルテタ監督は判定にまったく納得がいっていないようで、「ジャッジのせいで負けた。恥ずべきことだ」と発言。その後、クラブは「容認できないレフェリングとVARのエラーに関する、アルテタのコメントを心から支持する」という声明を発表した。
【動画】異例のトリプルチェック！事象が複雑に入り組んだゴールシーン

　いまだ騒動が収まらないなか、リバプールなどで活躍したマイケル・オーウェン氏がSNSでこの話題に言及。「昨日のニューカッスルvs.アーセナルは見事だった。２つのトップチームの戦い」と称えつつも、不満を爆発させたアルテタ監督を痛烈に非難した。

「唯一（彼の言葉を借りれば）『恥ずかしく』『不名誉』だったのは、アルテタの振る舞いだ。どんな誤った判定よりも試合にダメージを与える行動だ。それに彼のクラブは、審判の基準に不平を言う声明を出すなんて。品格の欠片もないアーセナルは貧弱で、悲しい」

　イングランド代表のレジェンドが、怒り心頭の指揮官が率いる名門をバッサリ切り捨てた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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