• トップ
  • ニュース一覧
  • カナダ戦の前半、日本の守備はなぜ組織的に整備されていたのか。見逃せない3つのポイント

カナダ戦の前半、日本の守備はなぜ組織的に整備されていたのか。見逃せない3つのポイント

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2023年10月13日

田中の気の利いた動き

さすがの存在感を示した遠藤。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 2023年10月13日、日本代表がデンカビッグスワンスタジアムでのカナダ代表戦で4-1と勝利した。この試合で印象深かったのが組織的に整備された前半の守備。右サイドバックの毎熊が裏を取られるシーンもあったが、全体的には安定していた。    

 なぜ大きく崩れなかったのか。ひとつは冨安のラインコントロール。9月のドイツ戦と同じく高いラインを設定し、味方に指示を出しつつ、裏にボールを蹴り込まれても対応できるプレーを見せていた。チームの陣形をコンパクトに保てた要因のひとつが間違いなく冨安の秀逸なラインコントロールだった。

 もうひとつは、遠藤の危機察知力。4バックと適度な距離感を保ちながら、ボールを奪えるタイミングで相手にガツっと行く。その読みの鋭さと競り合いの強さは相変わらずで、「頼れるキャプテン」を改めて示した感がある。

 そして3つ目は、田中の気の利いた動きだ。スタートポジションはインサイドハーフだったが、遠藤が相手の2シャドーを捕まえきれない局面では中盤の底まで下がって守備のバランスを取っていた。
 
 日本の4-1-4-1システムとカナダの3-4-2-1システムでは噛み合わせがそこまで良くなく、冨安と町田のCBコンビが1トップのラリンを見ると、敵2シャドーのデービッドとオソリオをアンカーの遠藤がひとりでケアする形になる。実際にそうなった局面で、スッとポジションを下げて中盤に安定感をもたらしたのが田中だったのだ。

 森保監督が前日の会見で話していた言葉--「基本は4−1−4−1でスタートかなと思っているが、相手とのかみ合わせを考えて、両方使えるように。3バックも含めて、状況に応じて試合を進めたい」を実践したのが、カナダ戦前半の日本代表だった。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)


【PHOTO】日本代表を応援する麗しき「美女サポーター」たちを一挙紹介!

久保建英の「正直きつい」発言を主将の遠藤航はどう捉えた? 「俺はなんとも思わない」

「滉が『マジごめん』って(笑)」日本代表復帰の中山雄太が大怪我の“裏話”を明かす! 心配の連絡→まさかの返信に板倉は「俺も頭抱えた」
【関連記事】
「日本のみなさん、すみませんでした」元ジェフの申在範が北朝鮮の暴挙を謝罪「俺の中では追放なんです」【アジア大会】
「えげつないボディよ!」韓国9頭身チアが“ドッカン水着”姿でファン悩殺!「スタイルに磨きがかかる」
アジア大会で優勝したのに...。なぜパリ五輪予選に抜擢されたのは千葉玲海菜のみだったのか。見逃せない“縛り”の存在【なでしこジャパン】
「正直キツい」三笘ら“常連組”4人が不参加...久保建英が欧州連戦→代表合流の過酷さに本音「ファンの皆様も頭の片隅に入れていただければ」
「美味しいご飯と一緒で一度食べたらやめられない」久保建英が世界最高峰のチャンピオンズリーグで味わった快感「気持ちの入りも違う」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年6月号
    5月10日発売
    KASHIWA REYSOL
    柏レイソル大解剖
    魅惑的な「リカルド戦術」の正体
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年6月5日号
    5月15日発売
    識者を唸らせたのは誰だ!?
    ②024-2025シーズンの
    BEST PLAYER
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ