後半戦はホロ苦のスタート
衝撃だった。武藤嘉紀にとっては“良くないサプライズ”だっただろう。シーズン後半の開幕戦となったインゴルシュタット戦で、よもやのベンチスタートを余儀なくされたのだ。
71分になってようやく、マルティン・シュミット監督は武藤をピッチに送り出した。41分のPKで先制して勢いに乗る昇格チームを相手に、マインツはなかなか状況を打破できない。武藤もほとんどチームメイトと連携できず、チームはそのまま0-1で敗れ去った。
敗因の原因はなんだったのか。選手個々のインテンシティーが高く、終始アグレッシブなスタイルを貫くインゴルシュタット。シュミット監督はフィジカル勝負になると踏んでいた。だからだろう。左SBに本来はレギュラーながら当たりに弱いピエール・ベングドソンではなく、身体能力に秀でたガエタン・ビュスマンを指名。さらにCBには、細身でプレキャンプでの調子があまり良くなかったニコ・ブンガードに代え、鋼のボディーが自慢のレオン・バログンを配した。
加えて右ウイングは肩幅の広いクリスティアン・クレメンスを、CFには筋骨隆々のジョン・コルドバを軽量級の武藤に代わって先発させたのだ。ならば左ウイングに武藤を起用するべきだったが、指揮官はファーストチョイスであるハイロ・サンペリオを選択。前半戦で奮迅の働きを見せた日本人ストライカーをスタメンから外したのである。
結論から言えば、シュミット監督の“武闘派布陣”はまるで機能しなかった。とりわけ攻撃陣が散々。クレメンスの動きは鈍重で、ハイロは何度も簡単にボールを失った。コルドバはゴールを背にしてのポストプレーが得意なFWだが、存在感は無きに等しかった。
プレキャンプで繰り返し練習していたのが、このコルドバと武藤のコンビネーション。コルドバが敵のマーカーを中央に引きつけ、ディフェンスラインの裏に開いたスペースを、武藤が左サイドから巧妙に突く形だ。ユヌス・マッリを絡めたこの3人の連携は、ツボにはまっていた。それゆえ数多くのメディアや専門家は武藤が先発するものと信じていたのだが、どういうわけかベントスタートとなったのだ。
71分になってようやく、マルティン・シュミット監督は武藤をピッチに送り出した。41分のPKで先制して勢いに乗る昇格チームを相手に、マインツはなかなか状況を打破できない。武藤もほとんどチームメイトと連携できず、チームはそのまま0-1で敗れ去った。
敗因の原因はなんだったのか。選手個々のインテンシティーが高く、終始アグレッシブなスタイルを貫くインゴルシュタット。シュミット監督はフィジカル勝負になると踏んでいた。だからだろう。左SBに本来はレギュラーながら当たりに弱いピエール・ベングドソンではなく、身体能力に秀でたガエタン・ビュスマンを指名。さらにCBには、細身でプレキャンプでの調子があまり良くなかったニコ・ブンガードに代え、鋼のボディーが自慢のレオン・バログンを配した。
加えて右ウイングは肩幅の広いクリスティアン・クレメンスを、CFには筋骨隆々のジョン・コルドバを軽量級の武藤に代わって先発させたのだ。ならば左ウイングに武藤を起用するべきだったが、指揮官はファーストチョイスであるハイロ・サンペリオを選択。前半戦で奮迅の働きを見せた日本人ストライカーをスタメンから外したのである。
結論から言えば、シュミット監督の“武闘派布陣”はまるで機能しなかった。とりわけ攻撃陣が散々。クレメンスの動きは鈍重で、ハイロは何度も簡単にボールを失った。コルドバはゴールを背にしてのポストプレーが得意なFWだが、存在感は無きに等しかった。
プレキャンプで繰り返し練習していたのが、このコルドバと武藤のコンビネーション。コルドバが敵のマーカーを中央に引きつけ、ディフェンスラインの裏に開いたスペースを、武藤が左サイドから巧妙に突く形だ。ユヌス・マッリを絡めたこの3人の連携は、ツボにはまっていた。それゆえ数多くのメディアや専門家は武藤が先発するものと信じていたのだが、どういうわけかベントスタートとなったのだ。