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なでしこJの躍動に「悔しいな」「私も」と奮起。WEリーグで注目の18歳ドリブラー榊原琴乃のポテンシャル「代表レベルで一緒にやるのは光栄」

カテゴリ:女子サッカー

西森彰

2023年09月03日

主導権を握る時間帯を作ったひとり

今季にN相模原に加入した榊原。ドリブルが魅力の将来有望な18歳だ。(C)WE LEAGUE

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[WEリーグGS第2節]N相模原 0-4 浦和L/9月2日/相模原ギオンスタジアム

 WEリーグカップのグループステージ第2節、ノジマステラ神奈川相模原は、ホームの相模原ギオンスタジアムで、三菱重工浦和レッズレディースを迎え撃った。前半で0-2、後半も0-2、トータルスコア0-4という結果には、スタッフ、選手とも、もちろん満足していない。

 菅野将晃監督は、個々の選手の力を含めて、浦和Lとの現状の差を認めながらも「選手たちは、今日の試合で勇気を持って戦ってくれた。後半も選手、システムを変えるなかで、流れの良い時間帯もできた」と試合を振り返った。

 N相模原が主導権を握る時間帯を作ったひとりが、今季にAC長野パルセイロ・レディースから加入した、18歳MF榊原琴乃だ。

「前節、自分たちのサッカーができなかったという部分を考えれば、その時よりも、自分たちのサッカーができていたし、自分の良さであるドリブルを出せた部分も少しはあったので、少しは良かった。ただ、失点の部分では、自分たちの甘さ、浦和の上手さが出て、勉強になりました」

 この試合では、64分、南野亜里沙からボールを受けた榊原が、右から中央に横の変化をつけたところから藤原加奈、平野優花とボールが動き、笹井一愛がクロスに頭を合わせるシーンが生まれた。ここからしばらく、N相模原に流れが来た。
 
「ボールを持った時に、自分のドリブルを活かせる場面と、その時のプレーみたいに味方選手とのパスで崩す場面がある。徐々に(その選択が)合ってきているので、ちゃんとゴールを狙えるチャンスがあった」と榊原。約10分後には、右サイドでDFふたりの間を果敢に割って、シュートを放った。

「あの場面は(サイドに)展開してもらって、自分が仕掛けられるスペースを作ってもらえました。相手が2枚、裏も合わせると3枚いたと思うんですけれども『ここは仕掛けるべきだな』と判断して」と榊原。昨季のチャンピオンチームを相手にしても、通じる部分があったという手応えは残った。

 筆者が、榊原のプレーを初めて見たのは、彼女が常葉大橘高の1年時、秋の東海大会だ。その後に全国制覇を成し遂げる藤枝順心高の守備ブロックを、自分の力で切り裂こうと躍動していた。

「あの時は、まだ高校1年だったので、わがままにやっていたんです(笑)。もう少し、わがままにやる部分と、周りを活かす部分を、良い意味で使い分けられる選手になれたらいいのかなと思います。現状は、遠慮とかではないんですけれども、『周囲の選手と(連係、呼吸を)合わせつつ』という部分がメインになっています」

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