前回と同じ終了間際の失点で横浜に敗戦。惜敗のひと言で終わらせてはいけない【FC東京】

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2023年08月20日

偶然ではなく必然との見方も

ディエゴ・オリヴェイラに依存しすぎない攻撃を展開したいが。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 惜敗のひと言で終わらせてはいけない。FC東京が横浜に1−2で敗れた試合のことだ。

 立ち上がりから横浜にボールを握られるも、FC東京は臨機応変な守備で対応。前からのプレスがハマらない時間帯も焦れずに耐え凌ぎ、カウンターから効率よくチャンスを作る戦いぶりには、むしろ好感が持てた。

 相手のミスを見逃さず、速攻から俵積田のドリブルとクロス、そしてD・オリヴェイラの執念のフィニッシュワークで決まった同点弾は見事で、これはクラモフスキー体制下でのFC東京の色を示す一撃だったとも言える。

 無駄な横パスはできる限り排除し、効果的な縦パスを繋いで一気にゴールへと迫る。前任者のアルベル監督の下ではほとんどなかった攻撃の形が今は実践できている点でポジティブに移るのだ。

 しかし、結果は1−2。後半アディショナルタイム、渡辺に正確かつ豪快なミドルを叩き込まれて敗戦を喫したのだ。プロの世界、結果が全てとの側面を忘れてはいけない。
 
 振り返れば、今季のFC東京は6月3日のホームゲームでも横浜に2−3と敗れている。しかも、終了間際のゴールでリードされて。同じ相手に連敗。これは偶然ではなく必然と捉えることもできるだろう。

 横浜との差は、簡単にいうと攻撃力。ビルドアップのクオリティ、オフェンスにかける人数、最終局面での正確さと勝手ながら見ている。今のFC東京はアルベル時代よりも豪快なアタックを仕掛けられるようになっているが、プレー全体の正確性、D・オリヴェイラ不在時の得点力に課題を残す。ここを改善しない限り、いくら守備が良くても上位には上がれないのではないか。

 さて、次戦の相手は2位の神戸。横浜に続き上位陣に敗れるような事態になると、チームのモチベーションが下がる可能性もある。FC東京はまだ死んでいない。そんな意気込みを示す意味でも、勝点3を掴みたいところだ。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

【PHOTO】日産スタジアムに駆け付け声援を送ったFC東京サポーター!

【厳選ショット】渡辺皓太の劇的ミドルで首位浮上!家族に誓ったゴールでヒーローに!!|J1第24節 横浜2-1FC東京

【PHOTO】横浜の出場16選手&監督の採点・寸評。渡辺&喜田が中盤を支配。ループ弾の永戸も高評価
【関連記事】
「マラドーナのようだ」「ディエゴ・アルマンド・ミトマ」三笘薫の衝撃ドリブル弾が世界中でバズる!“伝説の5人抜き級”と海外報道!「4人を手玉に取った」
「なんてゴールだカオル」元英代表ミルナーもゴラッソに脱帽! 三笘薫の写真を投稿で驚きの声
「カマダの調子に全員が驚いた」鎌田大地、開幕戦のスタメン起用は? 伊大手紙が予測
「6か月間で日本サッカーは変化した」横浜のマスカット監督がJリーグの“進化”を指摘!対策への決意も「変わらないのは...」
「何をすべきか全くわからなかっただろう」クロップ監督、加入2日目の遠藤航起用は“想定外”だったと同情!「4-4-1は全く話していなかった」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ