昨季を通じて高く評価してきただけに、旗手怜央の現状を不思議に思っているようだ。

　旗手は８月５日、セルティックの新シーズン開幕戦でベンチスタートとなった。ブレンダン・ロジャース監督は「自分を証明しなければならない」と、新体制となったチームで旗手は絶対の存在ではないと示唆している。

　これまで頻繁に旗手を称賛してきたセルティックのレジェンドOBであるクリス・サットンは、『Daily Record』で「ハタテはセルティックの３冠で私の年間最優秀選手だった。賛成するサポーターはたくさんいるはずだと確信している」と述べた。

「ハタテは素晴らしかった。ダイナミックでスリリングだった。そして何よりも重要なことに、チームに大きな影響を与えた。だから、シンプルに疑問なんだ。何がうまくいっていないのか。何が起きているのだろうか」

　サットンは「開幕戦でハタテがスタメンから外れたこと、さらに現状に関するロジャースの発言は、何かが正しくいっていないと示している」と指摘。「ロジャースは選手をよく知っている。才能を見抜く力なしに指導者としてあのレベルに達することはない」と、監督の目は節穴ではないと続けた。

「そして、ハタテに才能があるのは明白だ。だから、なぜかしらそれが示されていないということだよ。もちろん、単純にロジャースがデイビッド・ターンブルやマット・オライリーほどの選手と考えていないのかもしれない。そうならば、文句はないよ。監督には誰を好み、誰を好まないかを決める権限がある」

「だが正直、ハタテがこの１年半で見せてきたことを練習で見せていたのなら、スタメンでないのは信じられない。だから、いくつかのことが関係しているはずだと思う」

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　周知のように、アンジェ・ポステコグルー前監督の退任以降、旗手の去就を巡る噂は後を絶たない。開幕戦の先発落ちを受け、噂はさらに増している。

　プレミアリーグ元得点王は「移籍に関して裏に何かあり、それが頭の中にあって集中をそがれているのかもしれない。そしてこの移籍市場でより大きなリーグのクラブが彼を注視していても驚かない。あるいは単純に、別の理由で彼が練習で力を出せていないのかもしれない」と話した。

「何であっても、チームのトップ選手のひとりが好調でないのは助けにならない。ハタテがセルティックのトップ選手に含まれないと言うことはできないはずだ」

　もちろん、旗手がすぐに指揮官の信頼をつかみ、昨季のように不動のレギュラーとして活躍することが期待される。一方で、あと３週間弱となった移籍市場で動きがあるかも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
　
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