ナイジェリアの出色の出来に大苦戦
イングランド女子代表が薄氷を踏みながらも、力強くベスト8への道を切り開いた。
現地8月7日、オーストラリア&ニュージーランド共催の女子ワールドカップは決勝トーナメント1回戦を消化し、イングランドはナイジェリアと激突。戦前の予想を大いに覆す拮抗したゲーム展開で推移し、終盤になっても両者一歩も譲らず、0-0の状態が続いた。
そんななかで迎えた87分、イングランドの21歳FWローレン・ジェームズが失態を演じる。相手選手と交錯して立ち上がろうとした際、あろうことかその選手の背中をスパイクで踏みつけたのだ。最初はイエローカードを提示されたがすぐさまVARが介入し、一発退場を命じられた。
ネット上で話題になったのは、男子の1998年フランス・ワールドカップで起こった有名なエピソードだ。同じくラウンド・オブ16でイングランドはアルゼンチンと対峙。1-1の状況でデイビッド・ベッカムがディエゴ・シメオネへの報復キックで退場となったあの名シーンだ。その後10人で必死にゴールを守り抜いたが、イングランドはPK戦の末に敗れ去る。当時の英メディアは「10人の勇敢なる獅子とひとりの愚かな若者」と題して、ベッカムは大会後も大バッシングに晒された。
まさかあの悪夢が25年越しに蘇るのか。イングランドのファンはヤキモきしただろう。
10人となったイングランドはナイジェリアの猛攻に遭いながらも、身体を張った守備と猛烈なプレスでゴールを与えなかった。そして、運命のPK戦。25年前とは違って今度はこれをきっちりと制して、欧州女王が準々決勝へと駒を進めた。
現地8月7日、オーストラリア&ニュージーランド共催の女子ワールドカップは決勝トーナメント1回戦を消化し、イングランドはナイジェリアと激突。戦前の予想を大いに覆す拮抗したゲーム展開で推移し、終盤になっても両者一歩も譲らず、0-0の状態が続いた。
そんななかで迎えた87分、イングランドの21歳FWローレン・ジェームズが失態を演じる。相手選手と交錯して立ち上がろうとした際、あろうことかその選手の背中をスパイクで踏みつけたのだ。最初はイエローカードを提示されたがすぐさまVARが介入し、一発退場を命じられた。
ネット上で話題になったのは、男子の1998年フランス・ワールドカップで起こった有名なエピソードだ。同じくラウンド・オブ16でイングランドはアルゼンチンと対峙。1-1の状況でデイビッド・ベッカムがディエゴ・シメオネへの報復キックで退場となったあの名シーンだ。その後10人で必死にゴールを守り抜いたが、イングランドはPK戦の末に敗れ去る。当時の英メディアは「10人の勇敢なる獅子とひとりの愚かな若者」と題して、ベッカムは大会後も大バッシングに晒された。
まさかあの悪夢が25年越しに蘇るのか。イングランドのファンはヤキモきしただろう。
10人となったイングランドはナイジェリアの猛攻に遭いながらも、身体を張った守備と猛烈なプレスでゴールを与えなかった。そして、運命のPK戦。25年前とは違って今度はこれをきっちりと制して、欧州女王が準々決勝へと駒を進めた。
劇的な幕切れに、英公共放送『BBC』の電子版も興奮気味だ。「耐え抜いてナイジェリアをPK戦で撃破! 勇敢なるライオネス(女子代表チームの愛称)たち」と称え、代表OGのカレン・バーズリー氏は「正直ホッとした。ナイジェリアは信じられないくらい強敵で、あのまま11人で戦っていてもゴールを奪えなかったかもしれない。この勝利はいろんな意味で価値が高い」とコメントを寄せた。
さらに同じく代表OGのエレン・ホワイト氏は「10人の数的不利になってイングランドが活気づいたと感じたのは気のせい? スイッチが入ったのではないかな」と論じ、「プレッシャーに打ち勝った彼女たちを誇りに思う」と続けている。
今大会絶好調で、攻撃の急先鋒だったジェームズは少なくとも1試合の出場停止となる。イングランド女子代表はふたたび試練を抱えて、コロンビアvsジャマイカ戦の勝者と準々決勝を戦う。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【画像】ジェームズが相手選手の背中を踏みつける決定的な瞬間
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さらに同じく代表OGのエレン・ホワイト氏は「10人の数的不利になってイングランドが活気づいたと感じたのは気のせい? スイッチが入ったのではないかな」と論じ、「プレッシャーに打ち勝った彼女たちを誇りに思う」と続けている。
今大会絶好調で、攻撃の急先鋒だったジェームズは少なくとも1試合の出場停止となる。イングランド女子代表はふたたび試練を抱えて、コロンビアvsジャマイカ戦の勝者と準々決勝を戦う。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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