ユベントスで一時代を築いた鉄壁の守備陣の最後のひとりが、クラブを去るようだ。

　イタリアメディアは７月13日、ユベントスがレオナルド・ボヌッチに戦力外を通告したと報じている。選手は契約最終年となる新シーズンもユーベでプレーする意向だったようだが、クラブは別れを告げることを選んだ。

『Gazzetta dello Sport』紙によると、新たに技術部門を率いるクリスティアーノ・ジュントーリとジョバンニ・マンナが、バカンス先のボヌッチを訪ね、戦力外を伝えたとのこと。ボヌッチは週明けにチームと合流しても、一緒にトレーニングすることはなく、アメリカツアーにも帯同しないとのことだ。

　ボヌッチは2010年夏にユベントスに移籍。加入２年目からスクデット６連覇を達成し、2015年や2017年にチャンピオンズ・リーグ決勝に進出した。ジョルジョ・キエッリーニ、アンドレア・バルザーリと組んだ３バックは、名字の頭文字から「BBC」と呼ばれ、その鉄壁ぶりは世界一と評された。

【PHOTO】2023年夏に欧州で新天地を求めたサムライたち

2017-18シーズンを前にミランに電撃移籍したボヌッチだが、わずか１年で古巣ユーベに出戻り。昨季はクラブ通算500試合出場も達成した。ただ、36歳という年齢もあり、リーグ戦でのスタメン出場は９試合にとどまっている。

Gazzetta dello Sport紙は、SNSでサポーターは様々な反応を見せていると報じた。ミラン移籍の一件を忘れないファンもいれば、長年の功績をたたえる者もいる様子。また、功労者への扱いとして正しかったのか疑問に感じたサポーターもいたようだ。

「近年を除き、それまでやってきたことに対して感謝」
「すべてに感謝。ユーベは前進しなければいけない。過去は過去。今後の幸運を祈る」
「我々のユニホームを着て500試合超を戦ったキャプテンにひどい扱い。我々はどうしちゃったんだ？」
「彼が与えてくれたこと以上に、あのミランに行った１年が、ユベントスのボヌッチに対する見方を変えたのは忘れられない」
「BBCは越えられない壁だった。ボヌッチはその中心にいた。ひとつミスはしたが、ミスをしない者はいない。そしてすべてにかかわらず、君はユベントスを選んだ。この扱いは必要なかった。それはアレックス・サンドロに必要だった。ボヌッチ、すべてに感謝している」

　Gazzetta dello Sport紙は、ボヌッチがEURO2024出場を目指し、新たな移籍先、できればセリエAのクラブを見つけることになると報じた。キャリアの晩年を迎えたボヌッチの選択が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

「すね当てを蹴られて、おまえ動くなよと…」大久保嘉人がスペイン時代に“ビビった”名DFは？「削り方も半端ないし、顔も怖くて」

「生まれてこないんじゃないかな」大久保嘉人が選んだ“Jリーグ史上最強の１トップ”は？「なかなかできるもんじゃない」

【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開！