［天皇杯３回戦］横浜 １－４ 町田／７月12日／町田GIONスタジアム

　J２のFC町田ゼルビアは７月12日、天皇杯３回戦でJ１の横浜F・マリノスと対戦し、４－１で勝利。両カテゴリーで首位を走るチーム同士の一戦で、後半に２ゴールを奪い、勝利を大きく手繰り寄せたのが町田のFW平河悠だ。

　５分にミッチェル・デュークのゴールで先制した町田は、45＋４分には布施谷翔のループシュートでリードを広げ、前半を折り返す。

　迎えた後半、さらに攻勢を強める横浜に対し、守勢に回る時間が続くなか、「守備はハマっていたのでそれを継続しつつ、もう一個、ギアを上げることを言われていたので、それを意識して入りました」という平河。61分に投入されると、大仕事をやってのける。

　67分、藤尾翔太のクロスに飛び込み、左足でネットを揺らすと、79分には中島裕希のクロスに今度は右足で合わせ、自身２点目をゲットしたのだ。
【動画】左右両足でフィニッシュ！ 平河悠、圧巻２発！

　平河は試合後、２得点の要因をこう明かす。

「リーグ戦でなかなか結果を残せていなかったなかで、今日は途中から出るだろうと思っていたので、出て数字を残すのはもちろんですし、リーグ戦に繋げる意味でも強い覚悟を持って入りました」　

　また、この試合でチームはサイドを突破されてクロスを上げられるなど、何度かピンチを迎えたが、選手たちは身体を張って守り、１失点のみに抑えた。“勝ちたい”という想いも、町田のほうが上だった印象だ。実際、平河もこう述べる。

　「（相手は）J１首位で、強いのも上手いのも分かっていますけど、自分たちもJ２首位でここまで走ってきて、負けたくなかったですし、（チームに）関わる人、全員がその想いだったのは感じました」

　リーグ戦では23試合で４ゴールをマークしている平河。17節の清水エスパルス戦以降はノーゴールが続くが、この日の２得点をきっかけに、さらなる飛躍を遂げられるか注目だ。
　
取材・文●金子徹（サッカーダイジェスト編集部）

【厳選ショット】J１首位対J２首位の対決は、４発圧勝で町田が堂々の金星！｜天皇杯３回戦 横浜 １－４ 町田

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