2023年７月６日、千葉県内での合宿最終日、女子ワールドカップに挑むなでしこジャパンの池田監督がメディアの囲み取材に応じた。「選手のコンディション調整、細部の積み上げを含め、予定通りのメニューをこなせました」という同監督は、昨日の練習試合にも言及。オルカ鴨川FCにトータル７−０（40分×３本。１本目が３−０、２本目が０−０、３本目が４−０）と勝利したゲームを振り返った感想を次のように述べていた。
「ゲーム感覚を確かめる、またこれまでやってきたことをトライするのが目的でした。相手を見てサッカーをしないといけないなかで、自分たちやるべきことを、良さを出してくれたと思います。ただ、チャンスの部分をもっと得点にしないといけないですし、守備面では相手にコーナーを多く与えてしまっているので、そういったミスは減らしていかないといけない。そこに気づけたのはポジティブだと思います」
アタッキングサードでのスイッチの共有
その練習試合で気になったのは、スコアレスドローで終わった２本目のパフォーマンス。守りを固めた相手に対してどう崩すのか、その答があまり見えなかった攻撃の部分について、池田監督は独自の見解を示してくれた。
「（改善すべきは）コンビネーションのタイミングとか、選手間の距離感とかですかね。アタッキングサードでのスイッチを共有する、そういうところも合わせていきたいです。あとは、味方のクロスに対してどこに入っていくか、そういった部分の細かい合わせも大事。チャンスがなかったわけではないので、やはりラストパスの精度。本大会に入ったら、ワンチャンスで決め切る力が重要になるということを昨日ロッカールームでも話しました」
グループリーグで戦うザンビアとの初戦、続くコスタリカ戦では、おそらく引いた相手をどう崩すかがポイントになるだろう。まさに決め切る力が求められる。
構成●サッカーダイジェスト編集部
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