［ルヴァン杯・第５節］浦和２－１川崎／５月24日／埼玉スタジアム2002

　浦和レッズは５月24日、ルヴァンカップのグループステージ第５節で川崎フロンターレと対戦。３分に瀬川祐輔に先制点を決められたが、51分にホセ・カンテの左足弾で追いつくと、89分にオウンゴールで勝ち越し、逆転勝ちを収めた。

　グループステージ突破のために勝点３が欲しかった一戦で、カンテは来日初得点をマーク。３月に加入して以降、リーグ戦の５試合とアジア・チャンピオンズリーグの決勝２試合を含めた、10戦目で決めた待望の一発だった。

　ダヴィド・モーベルグが右サイドから送り込んだクロスに対し、ボールをコントロールすると同時にターン。ペナルティアーク内で左足を振り抜いてネットを揺らした。自身にとってのメモリアルゴールを、スペイン出身のストライカーはこう振り返った。

「パスがすごく良かったので。ダヴィドと話していた。前半から、お互いアイコンタクトを取るように。そして、ダヴィドがカットインをした時はパスを出すと。ボールは強く、質の良いパスで、良いコントロールができて、少しラッキーだった。左足に十分自信があり、信じているので蹴り込んだ」

　シュートの前の鮮やかなプレーについては、「コントロールが、ゴールを生んだ半分だった」と胸を張った。初ゴールで吹っ切れたかと問われると、「軽くなった。解放された」と穏やかな笑顔を見せた。
 

　得点以外でも見せ場を作った。とりわけポストプレーは圧巻で、本人も「非常に感覚が良い」と手応えを口にする。

　さらに、ハイプレスなどの守備でも奮闘。体力的にはかなり厳しかったと笑ったが、チームで行なう前線からのプレスには自信を見せた。

「練習から、そのような局面が多いので、しっかり連係できていたと思う。ボールが取れない感覚で行くと難しいが、お互いに良い連係でプレスすると、取れる感覚がある。今日は、チーム全体でハイプレスによって取れる感覚があった。その点がフォワード、前線の選手たちにとって最後までやり切るための良い要素だったと思う」

　攻守に貢献度の高いカンテが、この初弾をきっかけにゴール量産態勢に入るか、注目だ。

取材・文●野口一郎（サッカーダイジェストWeb編集部）

【PHOTO】チームの逆転勝利に湧いた浦和レッズサポーター！

【厳選ショット】ホセ・カンテの豪快な同点ゴール！浦和が鮮やかな逆転勝利!!｜ルヴァンGS第５節 浦和２－１川崎