キャッチ1つで「大丈夫!」というメッセージ
浦和レッズ、ACL優勝おめでとう!
三度目のアジア制覇がかかる埼スタでの大一番、僕は前から11列目、相手ベンチの上で観ていたけど、とにかくスタジアムの雰囲気が最高だった。真っ赤なスタンド、腹に響く大歓声。日本にいながら、ヨーロッパにいるみたいだった。
もちろん、レッズサポーターが凄いのは知っていたけど、正直、ここまでとは思わなかった。これは選手も燃えるよ。
試合に関しては、レッズはアウェーで1点を取って引き分けていて、優位な状況でもあるからか、特に前半は守備に回る時間が長かった。何度かヒヤリとする場面はあったけど、しっかりと守ってカウンターで一発という狙いがあったのかな。
後半早々に相手のオウンゴールで先制して、だいぶ楽になったはず。その後もチーム全体で集中して戦って、1-0で勝ち切ってみせる。強かったね。
盤石の戦いぶりのなかで目を引いたのが、ベテランの存在だ。西川、興梠、酒井。ビッグマッチでも堂々としていて、これまで何度も修羅場をくぐってきた経験者の存在は大きかった。
MVPを選ぶなら西川かな。ピンチを救うビッグセーブはもちろん、ハイボールでも安定したセービングが光った。たぶん、1回もミスってないんじゃないかな。ああいうプレーは間違いなくチームを安定させる。攻められていても、キャッチ1つで「大丈夫!」というメッセージになるから。
抜群のキープ力を見せた興梠は、ゴール前での落ち着きやボールの受け方など、改めて上手いなと思った。何気ない一つひとつのプレーが効いている。慌てないし、常に冷静。本当に頼りになる選手だよね。
三度目のアジア制覇がかかる埼スタでの大一番、僕は前から11列目、相手ベンチの上で観ていたけど、とにかくスタジアムの雰囲気が最高だった。真っ赤なスタンド、腹に響く大歓声。日本にいながら、ヨーロッパにいるみたいだった。
もちろん、レッズサポーターが凄いのは知っていたけど、正直、ここまでとは思わなかった。これは選手も燃えるよ。
試合に関しては、レッズはアウェーで1点を取って引き分けていて、優位な状況でもあるからか、特に前半は守備に回る時間が長かった。何度かヒヤリとする場面はあったけど、しっかりと守ってカウンターで一発という狙いがあったのかな。
後半早々に相手のオウンゴールで先制して、だいぶ楽になったはず。その後もチーム全体で集中して戦って、1-0で勝ち切ってみせる。強かったね。
盤石の戦いぶりのなかで目を引いたのが、ベテランの存在だ。西川、興梠、酒井。ビッグマッチでも堂々としていて、これまで何度も修羅場をくぐってきた経験者の存在は大きかった。
MVPを選ぶなら西川かな。ピンチを救うビッグセーブはもちろん、ハイボールでも安定したセービングが光った。たぶん、1回もミスってないんじゃないかな。ああいうプレーは間違いなくチームを安定させる。攻められていても、キャッチ1つで「大丈夫!」というメッセージになるから。
抜群のキープ力を見せた興梠は、ゴール前での落ち着きやボールの受け方など、改めて上手いなと思った。何気ない一つひとつのプレーが効いている。慌てないし、常に冷静。本当に頼りになる選手だよね。
酒井は足の状態が気がかりだったけど、最後まで戦い抜いた。前半の途中ぐらいかな、ライン際で激しいスライディングタックルをかましてみせた。こういうアクションが、味方をまた鼓舞するし、観ている人の気持ちを熱くさせる。
また、ショルツとホイブラーテンの2CBも良かった。ゴール前でがっしりと構えて、相手の攻撃を何度もはね返す。的確なポジショニングで簡単に侵入させない。対人も強い。相手のアル・ヒラルにも上手い選手がいたけど、レッズの助っ人2人にはかなわなかったね。
レッズサポーターが作り出した圧倒的なホームの力も含めて、レッズが勝つべくして勝った試合だったと思う。久々に日本勢がACLで優勝。Jリーグもこれでまた盛り上がっていくんじゃないかな。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、50歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた“40メートルFK弾”は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。
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また、ショルツとホイブラーテンの2CBも良かった。ゴール前でがっしりと構えて、相手の攻撃を何度もはね返す。的確なポジショニングで簡単に侵入させない。対人も強い。相手のアル・ヒラルにも上手い選手がいたけど、レッズの助っ人2人にはかなわなかったね。
レッズサポーターが作り出した圧倒的なホームの力も含めて、レッズが勝つべくして勝った試合だったと思う。久々に日本勢がACLで優勝。Jリーグもこれでまた盛り上がっていくんじゃないかな。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、50歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた“40メートルFK弾”は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。
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