チェルシーのラヒーム・スターリングが、厳しいチーム状況と自身の移籍について語った。英メディア『90min』が伝えている。

　28歳のイングランド代表FWは昨夏、11のタイトルを残してマンチェスター・シティでの７年間に幕を引き、少年時代を過ごしたロンドンへ帰還。実績十分の地元スターにファンからは大きな期待が寄せられたが、絶不調のチームにあって思うように結果を残せず。

　ここまでリーグ戦での得点は４つのみで、元日のノッティンガム・フォレスト戦以来、丸４か月、ゴールから遠ざかっている。移籍失敗を指摘する声は少なくないが、本人に後悔はないようだ。

「長年に渡ってそうであったように、結果を出し、トロフィーを獲得することが、このクラブの務めだ。だから僕はここに来たんだ。豊かな歴史があり、新しいオーナーと新しい方向性があるのだから、それは考えるまでもないことだった。後悔は全くしていない」

　勝ち星から見放され、真っ暗闇から抜け出せない現状に関しては、「時にはどん底に落ちたりもする。これまでのキャリアでこのような状況に陥った経験はなかったが、挑戦する気持ちは人一倍ある」と覚悟を示す。
 

「試合後、何が起こったのか理解できず、ロッカーでただただ宙を眺めていることもある。現実を受け止めるのは難しい。常にポジティブな解決策を探そうとしている。簡単な話ではない。毎試合、勝つ感覚はチーム全員が慣れているものだ。その感覚を取り戻したいと思っている。僕も含めて、パフォーマンスが本来のレベルに達していない。自分の通常レベルからは程遠い」

　元シティのスターはまた、古巣にジョゼップ・グアルディオラ監督がやってきた当初に言及。適応期間の必要性を強調した。

「一貫性と構造は密接な関係にある。シティはそれが顕著だ。僕のシティでの最初の数年間はそこまでじゃなかった。割とめちゃくちゃだった。ベストではなかったね。ペップがやってきて良いサッカーをしたが、最初から全てが上手くいったわけじゃない。しかし、彼のやり方を実践し、適切な選手とそれを受け入れる人々を得るための仕組みと時間があった」

　オーナーが変わり、選手も大幅に入れ替えて臨んだ今季の適応期間を経て挑む来季、チェルシーは全く違った戦いを見せられるか。２年続けて同じような凋落ぶりでは、いよいよ暗黒期突入と言われても致し方ない。スターリングにとっても真価が問われる１年だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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