モイセス・カイセドが、大きな話題となった自身の移籍騒動について語った。

　三笘薫らと共にブライトン大躍進の立役者となっているカイセドは今冬、アーセナル移籍に近付いていた。しかし、クラブ側に断固拒否され、ついにはSNSで移籍を望むメッセージまで発信したが、ビッグクラブ入りは実現せず。結局残留となった。

　プレースタイル同様、移籍交渉でも破天荒ぶりを発揮した21歳の俊英は、英紙『The Telegraph』のインタビューで「本当に行く寸前だったんだ」と切り出すと、率直な考えをこう明かした。

「これからもたくさんのチャンスがあると思う。だからこそ、物事を上手くやり続けられる。でも当時は大変だった。最初の頃は、たくさんの人がインスタグラムで僕をバカにした。酷い扱いを受けたよ。傷つくからSNSはチェックしなかった」

　ただ、チームメイトは温かった。「みんな、僕をサポートしてくれたよ。僕が戻ってきた時、彼らはもう一度歓迎してくれた」と振り返る。

「本当に素晴らしい瞬間で、まるで家に戻ったような気分になった。みんな、僕を応援してくれた。だから、またチームに戻って、彼らの力になりたいという気持ちで、トレーニングを再開したんだ」
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　また、アーセナルに惹かれた理由を堂々と明かせば、「彼らのタイトル獲得を望んでいるか？」と問われた際には、「もちろん。そう願っている」と断言までしてみせた。

「彼らと契約する可能性がある事実を知る前から、アーセナルをたくさん見ていたんだ。非常に若く才能のある選手と、スターを擁していて、それでいて常にもっと上をという向上心も持っている。彼らが好きだった」

　そんな因縁のクラブとは、シーズン最終盤の５月14日に相まみえる。逃がした魚の大きさをエミレーツで知らしめることはできるか。それは将来に向けてのアピールともなるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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