ワールドカップを境にフランクフルトにおける鎌田大地のパフォーマンスが対照的なのは、数字が示している。オリバー・グラスナー監督も、現在の鎌田がシーズン前半戦とは違うことを認めた。

　今シーズンの鎌田はブンデスリーガで10月末の第12節までに７得点・３アシストを記録している。だが、以降はネットを揺らせず、２アシストという数字にとどまっている。

　チャンピオンズリーグの舞台でも、グループステージでは最後の３試合連続でゴールを決めたが、ナポリとのラウンド16は不発。カタールから戻って以降、ゴールはDFBポカールでの１点だけだ。

　以前から直近の鎌田の不振を指摘する声は多い。そして『BULINEWS』によると、グラスナー監督もその出来に満足していないようだ。週末のドルトムント戦に向け、指揮官は４月20日の会見で「彼は非常に献身的だ。だが、秋のようなフィニッシュの自然な嗅覚を欠いている」と話した。

「もちろん、我々は彼がその効率を取り戻せるように願っている。彼自身もそのためにとても懸命にトライしている。だが、とにかく彼や我々が望むようにはいっていない」
 

　鎌田は今月、現行契約が満了するフランクフルトと新たに契約を結ばず、今シーズン限りで退団することが発表された。そのため、以前からモチベーションの低下を疑う声が絶えない。だがBULINEWSは、グラスナー監督が鎌田の努力を信じていると強調したと伝えている。

　夏にフリーで新天地に向かうことが決まっている鎌田は、シーズン終盤戦で調子を取り戻すことができるのか。フランクフルトはブンデスリーガで欧州カップ戦出場圏浮上、DFBポカールでファイナル進出を目指している。残りわずかとなった同クラブでの日々を鎌田がどう終えるのか、注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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