出場機会が限られているからこそ、チャンスが回ってきたときに好印象を残せたのは大きい。

　セルティックの小林友希は４月15日、スコットランドリーグ第32節のキルマーノック戦で先発フル出場を果たし、４-１の勝利に貢献した。セルティックOBや一部メディアからは、賛辞が寄せられている。

　シーズン途中に加わった小林は、これが公式戦で４試合目の出場だった。移籍した１月にリーグ戦とカップ戦で先発フル出場してからは、３月にカップ戦の１試合で途中出場しただけだった。

　昨季の旗手怜央や前田大然と違い、小林は多くの出場機会を手にしていない。だが、キルマーノック戦でのパフォーマンスを受け、『FOOTBALLFANCAST』は「わずか２回目の先発出場だったのを生かし、特に目を引くパフォーマンスだった」と賛辞を寄せている。

「スチュアート・ホッジ記者が指摘したように、彼とトモキ・イワタはパスに関して素晴らしかった。ロングボールは７回いずれも成功で、後方からプレーをつくることができる力を示している。デュエルは14回中８回勝っており、守備で支配的なところを示した。そんな力強いパフォーマンスでアンジェ・ポステコグルー監督からも称賛されている」
 

　また、OBのフランク・マカベニーは、小林のレギュラー昇格もあり得るとの見解を示した。『Football Insider』で「コバヤシのことは好きだ」と話している。

「左利きで、キャメロン・カーター＝ヴィッカーズと素晴らしいプレーをする。カール・スタルフェルトより良いオプションだと思うよ。（スタルフェルトは）左利きじゃないから、少しぎこちないときがあるんだ」

　この発言を報じたセルティック専門サイト『THE CELTIC BHOYS』は、小林が出場した際に上々の出来だった一方で、機会そのものは少なく、相手も格下だったと指摘。「何をもたらせるか、ジャッジするには少し早すぎるかもしれない。スタルフェルトはすでに何度も力を示してきた」と伝えた。

「もちろん、将来的に変わるかもしれない。コバヤシの序列がスタルフェルトより上になるかもしれない。だが、今季はないだろう。同時に、スタルフェルトに夏の移籍の噂があることは指摘しておかなければならない」

　22歳の小林にとって、勝負はこれからだ。その意味でも、今シーズンが終わるまで、出場機会を得たときは、今回のようにインパクトを残せることを期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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