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アジア王者は逃したが、大きな収穫も。飛び級で参戦の17歳バルサ髙橋仁胡は新たな発見だった【U-20代表】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2023年03月18日

サウジ戦はスコア以上に充実した内容

U-20W杯出場権を手にした冨樫ジャパン。写真:佐藤博之

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 改めて振り返ると、今回のU-20アジアカップでは、U-20ワールドカップ行きを決められたのはもちろん、個人としてもチームとしても大きな収穫を得た。

 今大会の目標は、上位4チームに与えられるU-20W杯の出場権獲得と、アジア・ナンバーワンの座を勝ち取ることだった。最終的に出場権は獲得した一方で、優勝は果たせずに準決勝でイラクにPK負け。目標の半分しか達成できなかったが、5試合を通じて、今までの活動では得られなかったものを手にした。

 大会前から不安要素が幾多もあった。コロナ禍における国際経験の不足や、Jリーグの開幕時期と重なった関係で、昨年の11月以降は活動を行なえていない状況下。言葉では「大丈夫」と言っても、どうしても不安が拭えなかった。

 想像通り、大会の序盤は格下の相手に手こずった。中国との初戦は開始6分でオウンゴールから先制点を献上。後半に逆転したとはいえ、守備を固めてくる相手に対して攻めあぐねた。

 続くキルギス戦も本調子になったのは後半から。終盤に3ゴールを奪ったが、スロースターターの悪癖は拭えず、精神的にも戦術的にも少なからず未熟さを感じずにはいられなかった。しかし、続くサウジアラビア戦をきっかけにチームの調子が上向く。

 引き分け以上で首位、負ければ敗退の可能性もある一戦。しかも、サウジはA代表歴を持つ選手を擁しており、負ければ敗退のシチュエーションで、並々ならぬモチベーションで挑んでくるのは想像に容易い。

 一筋縄ではいかない相手に対し、日本は序盤から勇敢なプレーで相手を押し込んでいく。課題だった試合の入りも改善され、サイドから攻撃を仕掛けて決定機を生み出した。
 
 キャプテンの松木玖生(FC東京)が先制点を奪い、後半は守勢に回りながらも粘り強く対応。終盤にセットプレーから同点にされたが、直後に松木がネットを揺らして突き放す。終わってみれば2-1。ただ、スコア以上に充実した内容で、1位でノックアウトステージに駒を進めた。

 準々決勝の相手はヨルダン。相手や状況にも動じず、堂々たるプレーを見せる。試合前まで降っていた雨の影響でぬかるんだピッチをものともせず、ボールを動かしながら相手を押し込んでいく。

 昨年9月のU-20アジア杯予選の経験を活かして、状況に応じながらゲームを進め、見違えるような逞しさを見せ、優位にゲームを運んだ。

「準備はしていたけど、全く(考える必要が)なかった」とは冨樫剛一監督の言葉。得点こそ奪えなかったものの、後半に期待が持てる内容でハーフタイムを迎えた。

 後半に入ってもペースは落ちず、坂本一彩(岡山)と熊田直紀(FC東京)がゴールを奪う。2-0の完勝で準決勝進出を決め、U-20W杯の出場権を手中に収めた。
 
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