世界中から大バッシングを浴びていたサポーターに厳罰が下された。

　問題のシーンが起こったのは、１月15日に行なわれたプレミアリーグ第20節、トッテナムvsアーセナルの大一番だ。アウェーチームが２－０で勝利したノースロンドンダービー、そのタイムアップ直後だった。ペットボトルを取ってゴール裏サポーターに背を向けたアーセナルの守護神、アーロン・ラムズデイルが、いきなり臀部に“蹴り”を食らったのである。
【動画】ラムズデイルがサポーターに蹴られる決定的シーン

　ライブ映像や観客によるSNS投稿でも明らかとなったのは、激高したトッテナム・サポーターによる蛮行だった。素早くゴール裏の看板を乗り越えてラムズデイルに右足でキックし、そそくさと逃げ去る様子が映し出されていた。

　ゲーム当日に現行犯逮捕され、その後起訴されたのは35歳の男性サポーター。現地２月17日に裁判所に出頭して、判決を言い渡されたと英紙『The Sun』が伝えている。

　その日はおよそ３リットルのビールを飲んで泥酔していたようで、イングランド代表ＧＫを蹴るために広告板の上に立ったと説明し、さらにその前にはコイン４枚を投げつけていた新事実も自供した。終始うつむき加減で、起訴内容を全面的に認めたという。
 

　すぐさま言い渡された判決は「４年間のあらゆるフットボール試合への入場禁止」で、「12か月間の社会奉仕」と「ラムズデイルへの100ポンド（約１万6000円）の慰謝料支払い」も命じられた。

　ピッチと観客席がきわめて近いプレミアリーグならではの事件だが、これまでも大小で似たようなトラブルが繰り返されているのも事実。ラムズデイルはトッテナム戦のあと、「ピッチに入ってきた観客に蹴られるなんて初めてだよ。仕事中に襲われるなんて本当に信じられない」とショックを隠せない様子だった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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