現地時間２月16日に開催されたヨーロッパリーグ（EL）のプレーオフ第１レグで、バルセロナとマンチェスター・ユナイテッドが、前者の本拠地カンプ・ノウで激突。かつてはチャンピオンズリーグ決勝で顔を合わせた過去もある両軍が、ELの、しかも早い段階で相まみえた。

　宿敵レアル・マドリーに８ポイント差を付け、ラ・リーガで首位を走るバルセロナは19分、ペドリがペナルティエリア内でボレーシュートを放つが、クロスバーの上を越える。

　直近６試合で５勝を挙げているユナイテッドは、28分に決定機が到来。ブルーノ・フェルナンデスのスルーパスで抜け出したヴェフホルストが、相手守護神テア・シュテーゲンと１対１になるが、モノにできない。34分にラッシュフォードがエリア内で倒れかけながら放ったシュートも、ドイツ代表GKのビッグセーブに遭う。

　前半終了間際の42分には、ホームチームにアクシデントが発生。直近のビジャレアル戦で決勝点を挙げていたペドリが負傷により、セルジ・ロベルトとの途中交代を余儀なくされる。

　スコアレスで折り返すと、50分にバルサが先制点を奪取。CKからアロンソがヘッドで叩き込んだ。得点直後には１週間前に亡くなった父親に向けてか、天を指さすポーズも見られた。
 

　しかし、ユナイテッドはその３分後にラッシュフォードが角度のないエリア右奥から、ニアをぶち抜き、すぐさま同点に追いつく。試合前には敵将シャビが「ヨーロッパで最も危険な選手の１人」と表現していた絶好調男が、期待に違わぬ衝撃のプレーを披露した。

　アウェーチームはさらに59分、勢いが止まらないラッシュフォードが右サイドを完全に崩し、鋭いクロスを供給。ニアで反応したB・フェルナンデスは巧みなフリックで中央へ流すと、相手DFクンデの胸付近に当たってゴールに吸い込まれた。

　あっという間に逆転を許したバルサは、68分にエリア手前の好位置でFKを獲得。レバンドフスキが右足で鋭いシュートを放つが、惜しくも枠を外れる。

　それでも76分にラフィーニャが右サイドからクロスを送り込むと、反応したレバンドフスキは空振りのような格好になるも、これがそのままゴールイン。同点に追いつく。

　その後、勝ち越しを狙って猛攻に出たバルセロナは、途中出場のアンス・ファティがチャンスを作るが、ネットは揺らせず。超がつく白熱の一戦は２－２でタイムアップを迎えた。

　雌雄を決する第２レグは来週23日、舞台をオールド・トラフォードに移して行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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