現地時間２月14日、チャンピオンズリーグ（CL）ラウンド16最大のビッグマッチ、パリ・サンジェルマン対バイエルンの第１レグが前者のホームで行なわれた。

　公式戦２連敗中のパリSGは怪我が心配されたメッシがネイマールとともに２トップを組み、同じく故障で出場が絶望視されていたエムバペもベンチ入り。一方のバイエルンは、主力のミュラーがスタメンから外れた。

　試合は開始１分にシュポ＝モティングがいきなり際どいシュートを放ったバイエルンが主導権を握る。30分には左ウイングバックのコマンのクロスにシュポ＝モティングがヘッドで合わせるも枠を外れる。

　43分には、敵のクリアボールを拾ったキミッヒが得意のミドルシュートを放つが、GKドンナルンマにしっかりキャッチされた。
 

　バイエルンのナーゲルスマン監督はハーフタイムに右ウイングバックのカンセロを下げて、左ウイングバックにデイビスを投入、コマンを右に回す策を採る。すると、これが的中。53分にデイビスが左サイドから送り込んだクロスを逆サイドでフリーになっていたコマンが右足で捉え、先制点を挙げる。３年前の決勝でも古巣のパリSGから決勝点を奪った男は、“恩返し弾”に喜びを表現しなかった。

　ほとんどチャンスを創れないうえ、リードを奪われたホームチームは、たまらず57分にエムバペをピッチに送り込む。

　しかし、その後もピンチの連続。63分のシュポ＝モティングのシュート、その直後のCKからのパバールのヘッドは守護神ドンナルンマの好セーブで防ぐ。

　73分にようやく決定機。エムバペが裏抜けするもシュートをGKゾマーの頭に当ててしまい、こぼれ球を拾ったネイマールのシュートを押し込むも、オフサイドとなる。

　82分にも、ネイマールのパスを受けたメンデスの折り返しをエムバペがねじ込んで同点弾かと思われたが、これも半自動オフサイドテクノロジーでメンデスがオフサイドと判定。その２分後のメッシのシュートも、パバールにブロックされる。

　後半アディショナルタイムにそのパバールを退場に追い込んだものの、最後まで“MNM”が不発に終わったパリSGは、ホームで手痛い０ー１敗戦。バイエルンホームでの第２レグは３月８日に行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
　
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